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ルール・クイズ - 最新エントリー



















0死走者満塁です。

写真のように投手は、サインを見てセットに入ろうとした瞬間、ボールを落としてしまいました。それを見た3塁走者は本塁へスタート。投手もとっさにボールを拾い本塁に送球。結果、3塁走者はアウトのタイミングでした。

さて、上記ケースで正しいルール処置はどれになりますか?

1:ボークを宣告する。ボークの瞬間タイムをかけボールデッドとする。
  3塁走者や他の走者を、1つずつ進塁させる。
2:ボークを宣告する。が、3塁走者が次塁に向かおうとしているので、インプレーとする。アウトのタイミングで初めてタイムをかけ、ボークを再度宣告。3塁走者、その他の走者に1つの進塁を指示する。
3:ボークを宣告する。3塁走者が本塁へ向かおうとしているので、インプレーとして流す。本塁付近でアウトのタイミング時に3塁走者にアウトを宣告する。
4:投手がセットを静止する前なので、ボールを落としても問題ない。インプレーとして流す。よって、3塁走者は本塁付近でボールをもってタッグされればアウトを宣告される。

いかがでしょうか?
今週末から、地元で高校野球を生観戦しています。が、投手のセット時の完全静止がやや甘く感じます。精神論はあまり語りませんが、ボークの宣告には“勇気”が必要ですよね。




●○  前回の回答(体の前面の定義とは?)  ○●


正解は・・・

1:「That's a balk!」を宣告すべきである。

でした。

【 解説】
セットポジションをとった投手は、プレートについて捕手からサインを受
けた後、必ず"投球の準備動作(ストレッチ)"を行ない
ます。両手を上げて、体の前で両手を合わせて止める行為です。

今回のポイントは

"体の前で両手を合わせる、とあるが、どこからどこまでが体の前と呼ぶ
のか?"

です。

ルールブックには「体の前面で制止しなければならない」とあり
ます。具体的にどこからどこまでが体の前面か?までは触れていません。

MLBやマイナーリーグでは、

「体の前面とは、投手の頭のてっぺんから足の先までの空間である」

と内規にあります。

よくあるのがクイズの写真のケースです。投手の手の一部が頭のてっぺん
を越えているケース。これも"前面を越えてセットしてい
る"と判断します。

ちなみにセットの位置とセットするまでの腕を上げる速度は、試合中毎回
変更しても構いません。各団体の内規で規定がある場合は、内規を優先し
て運用下さい。


※野球規則8:01(b)参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会














0アウト走者満塁です。

投手はこのように両手を投球前に合わせ、しっかり止めました。

この投球準備動作は・・・

1:「That's a balk!」を宣告すべきである。
2:そのままプレーは続行で問題ない。

さて、いかがでしょうか?
処置も含めてお答え下さい。

今週からいくつかのボークについてのクイズを出題予定です。
「ボークDVD」をお持ちの方は、既に分かりますよね(いやらしい振りでスイマセン・・・)?



●○ 前回の回答 「野球」と最初に訳した日本人は? ○●

正解は・・・

2:中馬 庚(教育研究家)

でした!







【解説】
中馬 庚(ちゅうまん かなえ。1870?1932年。明治時代の教育研究家)が、初めてベースボールを野球と訳した人物です。

以下、wikipedia日本語版から引用したものです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第一高等中学校を卒業する際に出版する「ベースボール部史」執筆を依頼されたが、その際にベースボールを何と訳するかという問題にあたることになった。当時は、この球技は一般的にベースボールと呼ばれており、訳語を使う必要がある場合には「底球」などとしていた。しかし、これでは「庭球」と紛らわしく、新しい訳語を考える必要があった。

執筆も完成に近付いた翌明治27年(1894年)の秋、「Ball in the field」ということばをもとに「野球」と命名し、テニスは庭でするので「庭球」、ベースボールは野原でするので「野球」と説明した。この間に第一高等中学校は学制改革で第一高等学校となり1895年2月に「一高野球部史」として発行された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正岡子規が訳したと思われる方も多いですが、子規はベースボールを「野球(のぼーる)」と雅号に用い、その4年後に中馬が正式に「野球(やきゅう)」と訳したのが正解だそうです。
「バッター」「ランナー」フォアボール」「ストレート」「フライボール」「ショートストップ」などの外来語を「打者」「走者」「四球」「直球」「飛球」と最初に訳したのは正岡子規であるとされています。


★UDC野球ルールクイズ委員会
※今回の回答の一部はWikipedia日本語版より引用致しました。
「ベースボール」が日本に始めて入ってきたのは、1871年にホーレス・ウィルソン(米国人)が来日後「打球おにごっこ」という名前で全国に普及したのが始まりだそうです。

さて、初めて「ベースボール」を「野球」と日本語に訳したのは、次のうち誰でしょうか?

1:勝 海舟(幕末の政治家)












2:中馬 庚(教育研究家)











3:正岡子規(作家)











4:平岡ひろし(実業家。日本で最初にカーブを投げた人)











(全ての写真はウィキペディアより転載)

 いかがでしょうか?

 日本で最初に行われた日米野球は、1896年(明治29年)。横浜外人居留地運動場で横浜外人クラブと第一高等学校(現在の東京大学)が対戦し、一高ベースボール部は29対4で大勝しています。

 WBC第1回大会も制覇した日本。"最初の国際大会"は強いんですよね。




○● 前回の回答(故意落球+インフィールドフライ) ●○

 正解は…

4:インフィールド・フライが成立する。よってインプレーとなり、打者のみアウトとなる。
 塁を離れている各走者をアウトにするには、ボールを持った野手が走者にタッグする必要がある。3塁走者の本塁到達は得点となる。

でした。



【解説】

故意落球を適用すべきか、インフィールドフライが優先か、迷う場面です。

考える軸は「故意落球よりインフィールドフライを先に審判がコールしているので、"インフィールドフライが優先"」となります。
現場でインフィールドフライをかけた後、故意落球を見たらおそらく審判は驚くでしょう。そんな時は「先にインフィールドフライかけたのだから、インフィールドフライ優先優先♪」と思い返して下さい。“時系列で先に起こったから”という訳です。

インフィールドフライ→インプレーで流します。且つ各走者のフォースの状態は解かれます(塁に送球するのでなく、走者にボールを持ってタッグしてアウトにします)。
クイズでは「2塁→1塁に転送しました」とありますが、走者にタッグしなければアウトにできません。よって、ダブルプレーとはならず、3塁走者のホームインも認められます。タイムプレーのように見せかけましたが、まだ2アウトなので、タイムプレーにもなりませんね。


■現場での処置手順■
1:「インフィールドフライ!バッター・イズ・アウト!」を4人の審判が宣告する。
2:故意落球後、「ヒズ・アウト!ヒズ・アウト!ヒズ・スティル・アウト!(打者アウトです!打者はもうアウトになってます)」と4人が宣告する。
3:2塁、1塁の各審判は、送球され、ベースを踏んだのを確認した時点で「セーフ」をコールする。

となります。
2のメカニックはアメリカの審判学校で教わります。日本の現場では教えられていない言葉です。
大事なのは、打者に「アウトですよ」と伝える事です。打者は審判が何も言わないと、そのまま1塁に留まる可能性が十分にあります。

※規則6.05(l)参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。
★UDCルールクイズ委員会
■ クイズ69(エキスパート) 故意落球&インフィールドフライ ■

 1アウト走者満塁です。打者はショート上空に内野フライを上げ、審判員も「インフィールド・フライ!」を宣告しています。
 ショートも捕球体勢に入っています。が、打球にノーバウンドで触れたショートはわざと落としました。すぐにボールを拾い上げ、2塁⇒1塁に転送しました。2塁・1塁走者はほぼ各ベースの傍にいたため、ダブルプレーが悠々成立するタイミングでした。3塁走者は1塁に送球が届くタイミングよりも早く本塁に到達していました。

 上記状況において正しい処置を示した選択肢はどれでしょうか?

1:故意落球が成立する。ショートが打球を落とした瞬間に「タイム」を審判員は宣告する。打者のみアウトとなり、2アウト走者満塁で再開する。
2:インフィールド・フライが成立する。よってインプレーとなり、打者のみアウトとなる。
 塁を離れている各走者をアウトにするには、ボールを持った野手が走者にタッグする必要がある。3塁走者の本塁到達は得点として認められない。
3:インフィールド・フライが成立する。よってインプレーとなり、打者のみアウトとなる。
 塁を離れている各走者をアウトにするには、それぞれの塁で野手がボールを持つ事で成立する(フォースプレーが成立する)。よって2塁でのアウトで3アウトとなる。
4:インフィールド・フライが成立する。よってインプレーとなり、打者のみアウトとなる。
 塁を離れている各走者をアウトにするには、ボールを持った野手が走者にタッグする必要がある。3塁走者の本塁到達は得点となる。


 突然ですが、タイムプレーも混ぜさせて頂きました。冷静に考えればすぐ分かると思います。

 先日、あるサイト内でこのクイズのご批判を受けました。
ありがとうございます!話題にして頂いているだけでも光栄です!
正しいルール&マナーの理解で日本の野球の質がより高まれば・・・という大きなゴールがUDCにはあるので、ご批判・ご賞賛含め、今後ともどんどんご意見下さい。




○● 前回クイズの回答 (故意落球 実戦編)●○

 正解は・・・

4:サードが打球をわざと落としたタイミングで即タイムをかける。プレーを選手が続行しようとしても、4人の審判がタイムをかけ続け、プレーを止める。その後1塁走者を1塁に戻す。打者はアウトとなる。

でした。

【 解説 】

 審判サイドでの故意落球時のメカニックを整理しておきましょう。

1:故意落球を認めた時点(野手が故意に落球をしたと審判が判断した時点)でタイムをかける(球審・塁審不問)
2:打者をアウトにする(走者をアウトにしないで下さいね)。
3:走者が勘違いしてベンチに帰らないように、しっかり占有していた塁に戻す。

となります。

 故意落球を判定するコツは、“ 通常の捕球体勢で、打球を落としたか否か”である程度判定できます。野手がダイビングした態勢で故意落球を宣告するのは、非常に難しい&説得力に欠けます。野手の捕球態勢を1つの判断材料にして下さい。
 もちろん、“野手がわざと落球してダブルプレーを取ろうとしたか”は大前提となります。ご注意下さい。

 YoutubeにMLBでの事例がありました。下記をご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=-7HlWfsHEuM

※規則6.05(l)参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会

【第68回】 故意落球・実戦編(ミドル)

カテゴリ : 
クイズ
執筆 : 
udc_hiro 2010-5-5 17:20
■ クイズ68(故意落球時の審判対応)ミドル ■


状況:無死走者1塁です。打者はサードライナーを打ちました。
 サードはダブルプレーを取ろうと、わざとライナーを足元に落としました。すぐに打球を拾い上げ、その後2塁にいるセカンドに転送。1塁走者をアウトにし、更に1塁に転送。打者走者をアウトにしました。

問題:上記状況で、審判が対応すべき選択肢として正しいものを選んで下さい。

1:特にプレーとして問題はない。ダブルプレーは成立。わざと落球したと審判がみなせるかどうなは難しいため、故意落球は宣告しなくても良い。
2:全てのプレーが終わった後にタイムをかける。打者をアウトにし、1塁走者を1塁に戻す。
3:2塁で1塁走者のアウトが確定する時点(送球を完全に捕球したと審判がみなすタイミング)でタイムをかける。故意落球のルールの目的である“1塁走者をアウトにしたい目的での故意落球”を防止するためには、そのタイミングがベストである。
4:サードが打球をわざと落としたタイミングで即タイムをかける。プレーを選手が続行しようとしても、4人の審判がタイムをかけ続け、プレーを止める。その後1塁走者を1塁に戻す。打者はアウトとなる。

いかがでしょうか?
皆さんは故意落球を見たことがありますでしょうか?アンパイアとして、故意落球を見抜けるか?も大きなポイントです。良い映像があればこのコーナーでもアップしたいと思います。




○● 前回の回答 (故意落球のルール どの状況で起こる?)●○

正解(故意落球が起こる状況)は・・・

1:故意落球は、野手の体やグラブを使って打球を落とした時のみ適用される。
4:故意落球は、走者が1塁にいる全てのケース(1塁、1,2塁、1,3塁、満塁)で適用される。
6:故意落球は、内野手がフライやラインドライブ(ライナー)を落とした時のみ適用される。

でした。



【解説】
回答を丸覚えすると早いのですが、目的を理解することは更に重要です。

★ 故意落球のルールがある目的 ★
「攻撃側に優位(足の速い走者とほぼ同意です)な走者を守備側が故意にアウトにする事を防止する」
ためです。

■ 状況例 ■

 1回裏、1塁にイチロー選手が出塁しました。彼が出塁すると?盗塁?エンドラン?投手の打者への攻め手に大きく影響する等、影響があるため、何とか彼をアウトにしたい守備側です。
 2番打者はサードにライナーを放ちました。上記が頭にあったため、1塁走者のイチロー選手をアウトにしようとわざとライナーを落とし、ダブルプレーを狙いました・・・

 アメリカでは、中米系の選手が故意落球を試みるのを数回見たことがあります。一瞬で起こるので“今のは故意落球だったのかなぁ???”と思っているうちにプレーが終了→ダブルプレーが完成してしまう事が殆どです。
 分からないなぁと思うときは、思い切ってコールしてみましょう!飛び込んだり、タフな捕り方を試みていない場合でライナーを落としたら「あっ、故意落球かも!」とひらめかせてください。とにかく“経験する事”が一番大事です。30年審判していても、故意落球を経験せずに審判人生を終わる方も多いルールですから。

※規則6.05(l)参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会
UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪

今回からクイズの"前振り"トークは割愛⇒「スタッフブログ」にて掲載し、クイズのみを掲載する流れに変更させて頂きます。

ご了承下さい。


■ クイズ66(故意落球の定義)ビギナー ■

下記の選択肢のうち、野球規則に示されている「故意落球の定義?適用される状況」で正しいモノはどの選択肢でしょうか?
※複数回答可 


1:故意落球は、野手の体やグラブを使って打球を落とした時のみ適用される。
2:野手の手前で落球を"わざと"野手がさせ、ワンバウンドで処理し、ダブルプレーを企てる場合も"故意落球"となる。
3:故意落球は、インフィールドフライを適用する状況と同じケース(0,1アウトで1,2塁or満塁)で適用される。
4:故意落球は、走者が1塁にいる全てのケース(1塁、1,2塁、1,3塁、満塁)で適用される。
5:故意落球は、走者の有無に関わらず、全ての状況で適用される。
6:故意落球は、内野手がフライやラインドライブ(ライナー)を落とした時のみ適用される。
7:故意落球は、捕手、外野手含む全ての野手に対して適用される。

いかがでしょうか?

昨年メジャーでも故意落球は発生しています。アメリカでは珍しいプレーではないようです。

さぁ、皆さんで考えてみて下さい。



◯● 前回の回答(2010年野球規則改正) ●◯

正解は…
1:投手が投球前に投球する手を決め、グラブをはめる事で投球腕を示す。
でした。

【解説】
アメリカで2009年シーズンから新設されたルールです。

2008年6月27日のシングルA(short A)NY Penn Leagueの試合で、
投手は左右両手投げ。打者も両打ち。打者は投手の投げてを見て打席を決めたいが、投手が投げ手を変えるため、打者は打者席を決めれない状況・・・
が起こりました。

 ルールで決められていなかった為、そのゲームの審判クルーは「最初に打者がどちらの打席かを決め、その後投手は投球する腕を示す。同一打席中は打者?投手共に打席及び投手腕の変更はできない」としました。結果、打者が空振り三振。その試合では?投手有利”の結果に終わりました。

そのオフにアメリカの規則委員会(rule committee)は、新ルールを明文化し、投手の項(8:01のf)に追加しました。これにより、投手⇒両投げ 打者⇒両打ちでお互いが投球腕・打席を決め兼ねる事態を防ぎます。

注目すべきは、「打者が投手の後に決められる」点です。そうです、先程のマイナー審判の運用とは違うルールとなりました。

 私見ですが、野球の原点は「打者が打って点を取るベースボール」です。打者が打ちやすくするには、最後に打者が打席を選ぶのが妥当と判断したのかもしれません。

※野球規則8.01(f) 参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会

【第66回】 2010年野球規則改正編

カテゴリ : 
クイズ
執筆 : 
udc_hiro 2010-3-28 14:44
UDCルールクイズをご覧の皆様こんにちは♪

内川以下5名のUDC会員の方が、一昨日メジャーリーグ、マイナーリーグのオープン戦観戦から帰国しました。彼らが観戦した試合で、メジャーリーグで試合中、1人の審判で裁いた事は、日本でも報道されました、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100322-00000036-jij-spo

その時のポジションが新鮮でした。
審判が投手後方に立ち、ストライク・ボールから全ての判定を下していました。審判が判定すべき全てのプレーを考えると、実は1人の場合は投手後方が一番良いと米国ではされています。
通常は、捕手後方いわゆる“球審”のポジションを想像しますよね?米国では、控え審判制度が無いため、2人制でパートナーが負傷した時は、1人で試合を行います。現在はマイナーでは審判が球審を務め、塁審に各チームから1人ずつ出し3人制で進める事になっています。

私もマイナーで1人制を5試合経験し、マウンド後方で2試合、球審のポジションから3試合行いました。マウンド後方でフェア・ファウルを判定するのは無理でした・・・が際どいプレーでも抗議はありませんでした(笑)。選手・監督も審判をおもんばかってくれたんですね。

さてルールクイズは今年のルール改正。言葉の変更が殆どでしたが、新しいルールが8章(投手)に加わりました。そちらを出題します。



■ クイズ66(2010規則改正編) ■

 下記映像をまずはご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=-2oD8KzxS14
■ 2008年6月27日のマイナーリーグ(short A)で起こった珍事。0:50秒位からご覧下さい。
★ 要約★
投手は左右両手投げ。打者も両打ち。打者は投手の投げてを見て打席を決めたいが、投手が投げ手を変えるため、打者は打者席を決めれない状況・・・

 さて、2010年以降の野球規則では、上記ケースではどのようにアンパイアは対応すべきでしょうか?

1:投手が投球前に投球する手を決め、グラブをはめる事で投球腕を示す。
2:投手が投球する手を打者に先に示す。ただ投球する腕は毎球変更してもよい。
3:打者は先に打者席を決め、それを見て投手が投球する腕を決めてよい。
4:打者が先に打者席を決めるが、1回のみ投球する前に打席を変更してもよい。

今年(米国では昨年)まで、上記に対応するルールは内規のみとなっていました。実質何も決められていませんでした。ちなみに上記youtubeの試合のマイナー審判は、「打者が打者席を決め、それを見て投手が投球する腕を決める」としたそうです。



●○ 前回の回答(左投手の1塁けん制・エキスパート) ○●

正解は・・・

1について
「ボークではありません」。
理由「自由な足(右足)を1塁方向にしっかり踏み出しているから」







2について
「ボークである」
理由「自由な足(右足)を1塁方向に踏み出していないから」

でした。






【解説】

 写真を見て、「ボーク」or「ボークでない」の判定は明らかですが、その理由が説明できるか?がアンパイアとして大事です。
 
 まず、野球規則ではこの自由な足の踏み出しについて、
「8:05(c) 投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。(ボークとなる)」
「【原注】投手板に触れている投手は、塁に送球する前には直接その塁の方向に自由な足を踏み出すことが要求されている。」

とありますが、 “何が自由な足をステップしたとみなすのか?”の具体的な定義はなく、当該審判員に委ねられています。
※ アンパイアとしては、その方が楽ですね。

ですので、まずは「自由な足をしっかり塁方向にステップしているか?」を見てください。自由な足の着地点と開始点を確認する事です。

ちなみに米国プロ野球では、“ステップとは”具体的に以下のように定義しています。
距離:自由な足の開始点か足(foot)1つ分以上を塁方向にステップする
方向:1塁から本塁の90度の角度内を45度で区切った時、自由な足が1塁方面の45度内に着地している事

上記もアンパイアがどう見たか?によるので、あくまで参考程度で知っておいて下さい。
最終的には「塁方向にしっかり踏み出しているか?」が基準です。

※野球規則8.05(c) 及び【原注】 参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会
UDCルールクイズをいつもご覧頂きありがとうございます。
下記2点、過去の回答から訂正・追記させて頂きます。


訂正1:クイズ62 3塁走者がサードのフライ捕球をファウルライン近くで偶然妨害(衝突)したケースの回答

訂正前:米国では、3塁走者アウト。打者は1塁へ。
訂正後:米国では、3塁走者アウト。打者は“ファウルをカウントし、打撃継続”。

■コメント
複数の審判サイトでの議論やUDC会員からの多くの質問を踏まえ、複数の米国人マイナー審判、そしてジム・エバンスに確認しました。
ジムは「ファウルカウントで良い」との意見でした。「その方が自然だから」です。日本人の殆どがこの意見に賛同されます。
マイナー審判には「打者は1塁へ」という回答も複数ありました。
このケースは野球規則では規定されておらず、各団体の内規での運用となりますが、日本においては、
「3塁走者アウト。打者はファウルを1つカウントする(2ストライク時は継続カウント)」
での運用となっているようです。


訂正2:クイズ64 投手の自由な足が投手板の後縁を越えてのけん制の回答

訂正前:投手の自由な“足全部”が投手板の後縁を越えたら、投球又は2塁けん制のみ可能
訂正後:投手の自由な“足の一部”でも投手板の後縁を越えたら、投球又は2塁けん制のみ可能

■コメント
これは単純な勘違いでした・・・MLB、マイナーリーグでも上記運用で行っています。間もなく発売予定の『これで完璧!ジム・エバンスの正しい投球動作とボーク』にも訂正後の回答で反映しております。
ですので、正解の選択肢は、
3:右足が、少しでも投手板の後ろ(2塁側)の線を越えれば、1塁へのけん制はできない。
となります。


★ご注意★
上記解釈は、野球規則ではなく「各団体の内規」により運用が違う可能性があります。
ご確認下さい。

最後に、上記訂正に至りご迷惑をお掛けした方にお詫び申し上げます。
今後も厳しいツッコミ、幅広いご意見をお寄せ下さい。

ルールクイズ出題者/UDC 藤原啓之
UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪

UDCの1大イベント、「ジム・エバンス アンパイアクリニック in Japan」が終了しました。2/27,28両日とも80名ほどの方に受講頂き感謝しています。
ジム・エバンスは現在63歳。今回でUDCとして7回目の来日でしたが、「あと何回来日できるのだろう・・・」とジムの年齢を聞いて思いました。インストラクターとしても最高の教材であるジム。持病の腰も回復し元気な姿を見て、少しでも多くを吸収しよう!と来年に意欲を燃やしています。

来年も2月下旬に行う予定です。より多くのご参加をお待ちしておりますね。

そして、いよいよ「ボークDVD」のジャケットができました!米国版より素晴らしい出来になっています(笑)。

発売は4月を予定しております。先行予約受付中!

※予約ご希望の方は、「ボークDVD予約希望」とお書きの上、
住所、氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレスを書いて、
UDCまでFAX、もしくはメールしてください。
FAX:03-3453-5917(24時間受付) メール:info@umpire-dc.org





■ クイズ65(ボーク エキスパート) ■

走者1塁で左投手がマウンドにいます。
1塁にけん制球を投げる際、許されるのはどちらの写真でしょうか?
下記2つの項目に、監督に抗議されていると仮定してお答え下さい。
※どちらともけん制球は“投げた(偽投ではない)”と考えます。

ケース1









ケース2










1:(違反写真が)なぜボークなのか?
2:どこまでなら「正しいステップ」と言えるのか?

次回更新時までに皆さんの抗議に対する返答をご用意下さいね。



●○ 前回クイズの正解(左投手の右足について) ○●

正解は・・・
4:右足の全部が、少しでも投手板の後ろ(2塁側)の線を越えれば、1塁へのけん制はできない。
でした。

【解説】

投手の自由な足が、どこまでならけん制でき、どこを越えると1塁(右投手は3塁)にけん制はできない、という境目の話です。

正解は「左投手の自由な足(右足)が、投手板の後縁を越えたら、投球か2塁へのけん制のみ可能」なのです。
が、では、「自由な足の“どこまでか”投手板の後縁を越えたら、1塁にけん制しかできないのか?を知りたいですね。

⇒ルールブックには、正解はありません。ので、各組織の内規で決められています。
ちなみに米国・メジャーリーグ、マイナーリーグでは、“自由な足の一部”が投手板を越えたら、投球か2塁へのけん制のみできる、としています。

この「自由な足の一部でも、投手板の後縁を越える」は、かなり足が後ろに行かないと越えませんので、通常足を上げただけではなかなかボークにはなりません。
※私は、生涯で1000試合以上していますが、このボークを宣告した事はありません。幸運ですかね?

ちなみに、“膝が投手板の後縁を越えたら”と勘違いする方がいるので、お気をつけ下さい。

来週から2010年野球規則改正シリーズとなります。お楽しみに♪


※野球規則8.05(a)原注 参照
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会
 UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪
今日はバレンタインデーですね。どう大切な方とお過ごしでしょうか?
そして来週、いよいよ元MLB審判員ジム・エバンスが来日します。
※ジム・エバンスクリニックは2月22日申込締切です!

平林岳のブログで“今年のクルーが決まった”と報告がありました。
Barryは1シーズン過ごした仲間であり、Coryも昨夏一緒に審判を見て遊んで過ごした経験から、その2名を紹介します。

クルーチーフ:Barry Larson(バリー・ラーソン)※写真右から2番目 34歳。アイダホ州出身。
どんなものも受け入れ、新しい環境へのチャレンジを忘れない。日本プロ野球で働く事にも興味がある。中華レストラン好き。箸使いが巧み。1児の父。昨オフはドミニカン・リーグに参加。

ナンバー2:Cory Blazer(コーリー・ブレイザー)※写真左端 28歳。オレゴン州出身。
素直・快活・リーダーシップがある。典型的な“好青年”タイプ。一昨年からアリゾナ・フォールリーグに召集され、MLB番号も取得(バケーション審判)。超べっぴん妻を持つ。

 Barryは、「また日本人との縁が復活した!」と喜び、Coryは平林の日本でのキャリアを尊敬しています。そして何より、人間として成熟した2人。この2人と一緒に仕事をできる事が、平林の今シーズンの成功の土台になると思います。審判でけでなく、いろいろな事が起こる1シーズンで、“信頼し合える人間と過ごせるか?”が最も大切と言っても良いでしょう。

 私も、シーズン中に一度クルーに会いに行く予定です。
 それでは、クイズはミドルクラス。投手編の2回目です。



■ クイズ64 投手編・投手板を過ぎてのけん制(ミドル) ■

走者1塁です。左投手が写真のように右足を上げ、投球か1塁へのけん制をしようとしています。

 さて、次のうちルールとして正しいのはどの選択肢でしょうか?

1:右足が、少しでも投手板にかかれば、1塁へのけん制はできない。
2:右脚のひざが、少しでも投手板にかかれば、1塁へのけん制はできない。
3:右足が、少しでも投手板の後ろ(2塁側)の線を越えれば、1塁へのけん制はできない。
4:右足の全部が、少しでも投手板の後ろ(2塁側)の線を越えれば、1塁へのけん制はできない。

さて、どれでしょうか?
“アンパイアの判断で”上記を判断するのが大前提です。




●○ 前回クイズの回答(ワインドアップの投手板の踏み方)○●

正解は・・・
B:自由な足(左足)が、投手板の後ろにステップバックしている
でした。

【解説】

A:自由な足(左足)が、投手板の横にステップバックしている。

これは、日本のプロと国際ルールではOKです。日本のアマチュアでは禁止されています。
1塁へのけん制のステップと同じになるから、です。
※ワインドアップからでも、右投手は1塁へけん制はできます。





B:自由な足(左足)が、投手板の後ろにステップバックしている⇒正解!

投手板の後ろに自由な足はステップバックすべき、と日本のアマチュア規則では規定されています(野球規則にあります)。写真では、ちょい投手板後ろより1塁側にステップバックしているので、投手板の幅内にステップバックすべきですね。





C:自由な足(左足)が、投手板の前にステップしている。

このステップは、外国人投手によく見られます。
本来、野球規則には、「自由な足の位置に関して、制限はない」のです。
Aと同様、1塁へのけん制と同じステップになる為、走者に分かりにくい事から、日本のアマチュアのみ禁止しています。国際試合では、走者がいてもワインドアップからけん制するという“マナーに反する行為”は存在しないので、このステップもOKとしています。





※野球規則8.01(a)参照。
※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

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