ルール・クイズ - 【第56回】3塁コーチがホームに向かう走者を支えたら?

UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは!
アメリカから帰国し、マイナー審判たちと過ごした余韻が残りながらいつもの生活に戻っていますが、皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか?
日本は連休中に地震があり大変だったと聞いています。UDC関連の方に被害がない事を望みます。震源地に近い静岡県内の関係者には被害は今のところないようです。
今回の渡米で学んだのは、「プレイの先を読む」大切さでした。他にもありますが、一番はコレでした。例えば走者1塁ローテーションのケースで、3Aでは球審が3塁に上がるのがすごく早いです。それは、プレイに間に合えば良いのではなく、判定時には最適なポジションを取るためには、走者が2塁回る位迄に3塁付近にあがっておいて、その後送球と走者の動きで判定のポジションを変える必要があるからです。
走者無しで1塁審判が打球を追いかけた時の球審が1塁にカバーするのも、かなり1塁まで距離を詰めていました。
再度言いますが、3Aのアンパイアは、本当にびっくりする位動きが早いです!
映像でお伝えできないのが残念ですが、是非みなさんにも参考にして頂きたいと思います。
■ ルールクイズ 56 (ビギナー) コーチが走者に触った時 ■
1死走者2塁です。打者はセンター前ヒットを放ち2塁走者は3塁を回りました。大きく膨らんで走る2塁走者が体勢が崩れそうになったので、3塁コーチが両手で走者を支えました。その後、2塁走者はホームインし、送球がホームに来ましたが、クロスプレーにはなりませんでした。打者走者はそれを見て2塁に向かい、悠々セーフとなりました。上記プレーにおいてルールとして正しいのはどの選択肢でしょうか?
1:3塁コーチが両手で(片手含む)走者を触って支えてはいけない。2塁から生還した走者は3塁に戻される。
2:3塁コーチが両手で(片手含む)走者を触って支えてはいけない。2塁から生還した走者はアウトを宣告される。
3:3塁コーチが両手で(片手含む)走者を触って支えてはいけない。3塁コーチがフェアプレーに違反する行為をしたので、退場となる。得点は認められる。
4:3塁コーチが走者を支えるのは、特にルール上問題ない。
そもそも、コーチの行為が許されるのか否か?その辺から仲間と一緒に考えてみましょう。
●○ 先週の回答(番外編) ○●
正解は・・・
3:メジャー審判68名を含む300人
でした。
【 解説 】
日本でNPB傘下のプロ野球審判は約60名ですが、米国では審判の規模は約300名と5倍に上ります。
内訳は、
★ ルーキーリーグ(2人制) 22名
★ ルーキー・アドバンスト (2人制) 22名
★ ショートA(2人制) 26名
★ ミドルA(2人制) 34名
★ アドバンストA(2人制) 34名
★ 2A(3人制) 57名
★ 3A(3人又は4人制) 55名
★ MLB(4人制) 68名
となります。
尚3A審判の中で「バケーション審判」というメジャーリーグも裁くいわゆる1軍と2軍を行き来するアンパイアが15名ほどおり、彼らがメジャーリーグ候補生です。メジャーの試合を裁いた場合、ホテルや手当て等全てメジャーリーグの待遇が用意され、月給30万円前後の3A審判には破格の待遇が受け取れます。一時的に抜けた3A審判の穴は、ローカルの審判が入るか2Aから昇格させて3人制を保ちます。※写真は3A,Pacific Coast Leagueの審判、Mike Muchlinski, Barry Larson, Cory Blaser(左から)。MikeとCoryはメジャーでも裁いています。
NPB傘下のプロ野球審判は、年俸制ですが、米国のマイナー審判は給料はシーズン中のみ(春季キャンプ含む)となり、日本の方が安定しています。層が厚く競争激しい米国では、メジャー昇格できない審判が95%と厳しい世界です。是非、平林を始め濱野、新出のUDCプロスタッフにも言葉や待遇の差を克服して、日本人初のメジャー審判まで昇格して欲しいものです。
【訂正とお詫び】
正解の選択肢は300名となっておりますが、2009年8月現在、正確には「312名」の間違いでした。お詫びして訂正致します。
★UDCルールクイズ委員会














