ルール・クイズ - 【54回(エキスパート編)】DH実戦編
UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪夏休みの計画を立てている方も多いと思いますが、私も8月中旬に渡米する計画を立てています。代表・平林にも勿論会う予定ですが、私がシングルA時代にパートナーだった3A審判、Barry Larson(バリー・ラーソン。写真左)を訪問するのが主な目的です。
私とBarryは2001年にジム・エバンス審判学校を卒業し、PBUC(マイナー審判組織)キャンプをBarryがトップ、私が6番で通過しました。翌2002年にシングルAショートシーズンのNorthwest Leagueで彼と1シーズン過ごしたのですが、彼は絵に描いたような典型的なアメリカ人。陽気で家族を心から愛し、茶目っ気を忘れず新しい事に意欲的。そんな彼が私も好きですし、非常に良い仕事ができたシーズンでした。
3AにBarryが2007年に昇格し、2001年卒業の同世代は彼を含め2人しか残っていません。私は2004年に彼の結婚式にも参列し、今年待望の赤ちゃんが産まれたと聞き渡米を決意しました。今でも家族ぐるみのお付き合いをしており非常に良い関係です。
UDCブログでも渡米時には様子をアップしますので、お楽しみに!
クイズはDH制の最終回。試合で起こったこんなケースにはどう対処したら良いのでしょうか?
■ クイズ54(エキスパート) ■
下記のような打順であるチームの試合が進んでいます。カッコ内は守備位置を示します。
1番:平林(6)
2番:内川(3)
3番:野中(2)
4番:鬼頭(8)
5番:神谷(7)
6番:井上(4)
7番:新出(5)
8番:濱野(9)
9番:堀口(DH)
投手:大道
4回裏、3打数ノーヒットの6番・井上をベンチに下げたいとジム・エバンス監督は考えました。井上が守るセカンドにDHの堀口を入れる旨を球審に告げようとジム監督はベンチを出て、球審と話しています。この時、
1:他に選手交替がない場合、打順はどのようになりますか?
2:同時に3番:野中を投手に守備変更するとしたら、打順はどうなりますか?その守備変更によって更に変更となるポジションはどこですか?
3:その後7回裏に再度DH・近藤を堀口に代わって入れたいとジム監督は考え、球審の元に向かいました。球審は何とジム監督に告げるべきでしょうか?
実践的な内容ですね。DHを使用するかはあくまでそのリーグや連盟に委ねられています。仲間の審判の方と一緒に考えてみて下さい。
●○ 前回の回答 ○●
正解は・・・
1:DH制は、“投手の代わりに打つ”打者を指名できる制度である。
でした。
【解 説】
他の選択肢がなぜ不正解はを解説しますと、
2:DH制は試合前に使用すると決めたら、試合終了まで使用し続けなければならない。
→上記クイズにもありますが、試合途中でDHの打者が守備についたり、投手が打順に入ることもできます。その代わりその時点でDHの役割は終了し、投手が打順に入る事になります。
3:試合途中でDH打者の交代は可能である。DH打者が守備に着いたら、他のDH打者を指名する事ができる。
→前半部分は2にもあるように正解ですが、DH打者が守備位置についたらその時点でDH打者の役割は終了しますので、他のDHは指名不可になります。但し、DH打者に代打を出すことはOKです。
4:DHの打者が投手になることはできない。
→いえ、できます。投手になった時点でDHの役割は終了です。それ以降試合終了までDHをそのチームは使用する事ができなく、投手が打順表に入る事になります。
正解にあるようにDHは“投手の代わりに打つ打者を指名できる制度”です。ですので「ウチは投手は打撃が良いから、ショートのところでDHを使おう!」というのはできないのです。投手は本来、打撃に弱いのでその代わりに打つ打者がいれば、ゲームがより活気付く→1点でも多く相手より得点したチームが勝つゲーム、という野球の原点に近づきます。
また、試合途中からDHを使用し始める事もできません。試合開始時点で打順表にDHが投手の代わりに含まれているのが大前提です。
※規則6.10参照。
※各団体・組織で上記と違うルール解釈をする場合があります。ご確認下さい。
★UDC野球ルールクイズ委員会














