ジム・エバンス審判学校より☆パート2☆

皆さんこんにちは。ジム・エバンス審判学校より二回目の投稿です。審判学校は二週目を終え、マイナーリーグの二人制マニュアルは終了しました。明日は日曜日で休みですが、来週から査定が始まります。査定はキャンプゲームと言う実戦形式で行われるゲームノックによって行われます。生徒たちは今日までやってきたドリルを完璧に頭に、そして体に叩き込まなくてはいけません。生徒たちも一生懸命ですが、私たちインストラクターたちもキャンプゲームまでに何とか生徒に二人制の動きをマスターしてもらおうと必死です。 さて、来週から始まるキャンプゲームを前にジムが生徒たちにこんな話をしました。脳に重い病気をもった14歳の少年トラビス君の話です。ジムがまだ現役のときの話でした。すでにジムはメジャーリーグで沢山の試合をこなしており、毎日メジャーリーグの試合に行くのが当たり前になっていた時に、この少年がジムの試合を観に来たそうです。この時すでにトラビス君は余命四ヶ月と宣告されていたそうです。そんな14歳の少年の最後の願いがプレスボックス(記録員などがいるバックネットの上)でメジャーリーグの試合を観る事だったそうです。ジムはトラビス君を審判室に招待し、審判が行う泥でボールを磨く作業(今では審判が行わない場合もあります)を一緒にしたそうです。そして、ジムは彼に審判の帽子とインジケーターをあげました。試合中、ジムはプレスボックスからジムの動きをずっと見つめるトラビス君の姿が見えたそうです。そして、ジムはその彼の姿をみて、試合中にも関わらず、涙をこらえる事ができなかったそうです。 四ヵ月後、ジムの元に一通の手紙がトラビス君のお父さんから届きました。トラビス君は亡くなり、トラビス君にジムからもらった帽子とインジケータを3ボール2ストライク2アウトのカウントにして握らせて天国へ見送ったと言う事でした。それはトラビス君からの遺言でもあったそうです。 ジムはトラビス君が来た日から、毎日の試合を大切に、そして一生懸命取り組む大切さを教えられたと生徒たちに言いました…。 きっと生徒たちはこの話を聞いて、自分を振り返り、色々考えた事でしょう。ジムの授業の奥深さと、指導する熱意を再認識させられました。 これを読んでくださった皆さんにも何か考えてもらえたのではないでしょうか? フロリダ州キシミーより 野中、井上