雨の対応

最近秋へ秋へと、季節が変化してきているのが感じられますね。これからは試合をするのに、いい季節です。と同時に、この日本では雨も避けられません。 先日も雨の中での試合を査定しに行きました。雨による中断、中止の決定は、ほんとに難しく決断力がいります。アマチュアの方はほとんどそれが出来ません・・・と言うより、その決断を必要とされないのです。理由は、試合中のその判断を現場にいる審判がするのではなく、「本部」にいるお偉い方々がするからです。これではいつまでたっても、どの場面で試合を中断すればいいかの判断力はつきません。 いったん試合が始まれば、試合をするのかどうかは、現場にいる審判が行わなければなりません。雨模様であれば、例えばそのグランドに土や砂があるのか、雨を防ぐためのシートはあるのか、そのシートはマウンドだけなのか、それとも大きなものがあるのか、何枚あるのか。グランドを整備してくれる人はいるのか、それとも自分たちでしなければならないのか。中断した時は何時何分で、打者は誰で、投手は誰で、イニングは何回で、得点は何対何で、SBOのカウントは何で、走者はどこにいたのか・・・など、あげれば切りがありません。「あ〜雨降ってきたし、グランドもぐちゃぐちゃ。はい、一時中断。」だけでは、審判の仕事をしているとは言いません。今は便利なもので、プロでは中断中もネットで雲の動きを確認したり、気象台に電話で連絡をして、これからの天気を確認しているんですよ。 雨が上がっても、グランド状況を確認して、プレーできるのかどうか。続行の場合は、何分後に開始出来るのかなど、仕事はいくらでもあるのです。 中断を決断する場合、すべての人や、両チームを喜ばせることは、正直言って不可能に近いです。単純に言えば、勝っているチームはそこで終わりたいし、負けているチームは続けたい。それが優勝を決める一戦であったらどうします? ビジネスの面で言えば、今日はゲストが来ていて、是非イニングの間のイベントをしたい、スポンサーのお偉いさんが来ているなど、「今日は試合を是が非でもしたい」という日が必ずあります。そのビジネスサイドを納得させるのも大変なことです。メジャー・リーグでのこのような状況は、何億というお金に影響してきます。 でも自然には勝てません。日本は雨の多い国なので大変ですが、雨の状況を見て、「決断」することも審判の重要な仕事なのです。