WBCが終わって その2

[img align=left]http://www.umpire-dc.org/uploads/weblogD3_photos/860.jpg[/img] WBCを観て、思ったことがあります。 これは前回のWBCにも、 このブログで書いた事です。 今回も「残念ながら」、 球審はメジャーの審判だけでした (またはほとんどがそうでした)。 誤解のないように。 メジャーの審判が下手だと言っているわけではなく、 より大きな、世界の大会になるためには、 各国の審判が球審を務めることが必要不可欠です。 考えてみてください。 サッカーのワールドカップで、例えば、 ブラジル対アルゼンチンの決勝戦で、 ブラジル人がレフェリーを務めますか? ありえないどころか、 その試合に関わることさえないでしょう。 でも今のWBCは、 アメリカの試合でも、 アメリカ人のメジャーの審判が球審を務めています。 メジャーの審判が、アメリカに贔屓(ひいき)するか? [u][b]間違いなく「しません」。[/b][/u] でも周囲はそういった眼で見てくれないでしょう。 「同じ国の人がしてるんだから、ひいきしている」 という声は、もうあきあきです。 ただ、今の現状で、それがすぐに出来るかと言うと、 「出来ない」と思います。 だから私は前回4年前に、 「次回までにそういった審判を育成していく必要がある」と述べました。 なぜ、出来ないか? 正しい判定を行う技術的な差があることは否定出来ませんが、 それ以上に私が思うことがあります。 今回も確かカナダ対メキシコ戦で、 大乱闘になり、複数の選手が退場になりました。 今、あの場面を裁けるのは、 アメリカのメジャーの審判しかいないからです。 私は何も乱闘がいいと言っているわけではありません。 でもWBCのような大会においては、 どの試合もああいったことが起こる可能性があるわけです。 ああいった場面は、世界では何も珍しくないのです。 その時に「見たことないよ。どうしよう・・・。」では、 冷静に球審として試合をコントロールすることは出来ません。 私の記憶が定かであれば、 あの乱闘の場面も、 球審がその前に警告を発していたかと思います。 それでも起こるのです。 UDCがクリニックで、 たまに退場のことをお話しすることがあります。 「そんなこと日本で起こらないから、 ほかのこと教えてよー。」 と言われたことがあることをよく憶えています。 確かに起こる可能性は低いと思いますが、 これから高いレベルの審判を目指す方には、 あの状況をコントロールする仕方があること是非知っておいてもらいたい。 審判として、あのような状況をコントロールすることは、 とても難しいことです。 それでも出来る出来ないは二の次としても、 知っておいてもらいたい! ここで再度述べたく思います。 次回のWBCに向かって、 一人でも多く球審が出来る人材を増やして行く必要があると強く思います。 :-D内川