WBC行ってませんが・・・(2)<城島選手退場について>

韓国に負けてしまいましたね。 城島選手の退場がありました。その時の様子や実況は、夜家に帰ってから観たのですが、テレビでは誰も言わなかったことを伝えておきたいと思います。そして審判にとっては、決して難しい退場の宣告ではなかったのです。 3ストライクのコールの後、城島選手は「え!!ストライク!?」といった態度を表し、バットをその場に残して、ダグアウトの方に戻って行きました。試合後の城島選手のインタビューであったように、彼は審判に対して言葉は何も発していませんでした。しかし、三振の後バットを打席に残してベンチへ下がるという行為は、「今のはストライクではない!審判、お前は間違っている!」ということを言ってるのと同じことになるのです。もちろんアメリカでは、「自動的に」退場の基準となるケースで、決して珍しくも、特別でもありません。審判学校でも、審判が退場を出さなければならない、典型的な例として勉強するケースです。 もう一つ、付け加えておきたいのは、球審が退場を宣告する前にしていたことです。これはテレビでは誰も言っていなかったし、おそらく日本の視聴者の方も注意してみていなかったと思いますが、球審は城島選手に対して、少なくとも日本チームのダグアウトに明らかに見えるように、「警告」を発しています。どんな行為であったかと言うと、球審は右バッターボックスに残されたバットを腕全体を使って指していました。これは「このバットを取りにこないと退場だぞ!」という意味の「警告」なのです。1塁側からの映像しかなかったので、球審が発していた言葉まではわかりませんでしたが、私が観ただけで、少なくとも4回バットを指していました。その後バットボーイが出てきてその残されたバットを拾い上げた時点で「退場」となったわけです。 審判の仕事は、なんでもかんでも「退場」を出すことではありません。出来る限り、選手を試合の中でプレーさせなければなりません。とかく、「メジャーの審判はなんでも退場させる」といった間違ったことを平気でテレビで言う方がいらっしゃいますが、そうではないのです。今回もバットを残した時点ですぐ退場ではなく、球審は警告の後、退場を宣告しています。教科書通りのやり方なのです。もちろん、審判に対しての個人的暴言や、直接的に体に触れたり、突く行為は、警告なしに一発退場ですよ。 今回のようなケースを観ると、やっぱりUDCでも退場に関しての勉強も一通りはお伝えしていた方がいいのかなあ〜という気がします。日本は「退場=審判が悪い」という理解出来ないものがあります。では今回の城島選手のケースも、審判が悪いのでしょうか?どういったケースで、どのタイミングで退場をさせなければならないのか、高いレベルで審判を目指す方は、その勉強が不可欠です。もし退場を出すのが「怖くて出来ません・・・」という方がいるのであれば、高いレベルの審判を目指さない方がいいかと思います。ましてや、アメリカで審判を目指す人であるならば、必ず習得しなければならないことなのです。 こう言うと、何でもかんでも敏感に「退場!」を宣告したり、やけに不必要にでかい態度をとる審判が現れることがあるので(笑)、それは間違いであることを、重ね重ね言っておきます。