9・11 あれから7年

今から7年前の2001年9月11日、世界を震撼させた米国同時多発テロが起こった。私は今でもあの瞬間をよく憶えている。 プロになって2年目。サウス・アトランティック・リーグのプレイオフの試合を控えた朝、私はノースキャロライナ州のアシュビルという小さな町にいた。起きてすぐ、朝食をとるためにホテルのロビーへ行くと、何人かの人たちがロビーにあるテレビの前でざわざわしていた。見ると、どこかの高層ビルから煙がもくもく出ている映像で、「あんなところが火事なら大変やな」というのが最初の感想だった。少したって、ニューヨークの世界貿易センタービルで、どうも火事ではなくテロの可能性があるとの報道が流れた。その後部屋に戻って、ベッドの端に腰をかけながらテレビを観ていると、画面の端から飛行機が・・・。「ん?」と思った次の瞬間には、飛行機がビルに突っ込んだ。思わず立ち上がってしまったが、「とんでもないことが起きた」と瞬時に思った。 アメリカは今でも中東に兵を派遣しているが、私の周囲の審判仲間たちも例外ではなく、兄弟が中東へ送られたり、中にはイラクの最前線でヘリの操縦士をしている兄のことが心配でならないと漏らす者もいた。 あれから7年。先日のブログでも書いたように、アメリカのセキュリティは相変わらず厳しいが、仕方ないと納得させられてしまう。逆に日本はほんとに平和だ。今日も満員電車でゆられて通勤したが、そんな「平和」な日常が、テロでなくなった3000人と言われる亡くなった方たち、そしてその家族の方には、一瞬にしてそうでなくなった。 当り前のことは、当り前でなくなった時にそのありがたさがわかる。何の心配もなく働き、何の心配もなく審判が出来る環境にあることに感謝しなければならないと思う。 ★内川