【第102回】飛球に投げつけられたグラブ(ミドル)

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 今回の出題はUDCにお寄せいただいたルールに関する質問に回答する中で思いついたものです。毎週毎週、映像クイズにできるような事案がプロ野球で起きるわけでもなく、(そんなだったら現場の審判は大変です)そろそろクイズに関する私のアイデアが枯渇しつつあります。会員の皆様の日々の審判活動で経験したケースや疑問など是非共有させていただきたいと思っておりますので、どうぞご遠慮なさらずに質問箱をご利用ください。 ■ クイズ102(ミドル)■ 無死走者一塁。打者が右翼線にフェアかファウルか微妙な、外野まで到達する飛球をを打ちました。打球を追いかけていた右翼手は持っていたグラブを外し、打球に向かって投げつけました。ファウル地域でグラブはボールに当たり、落ちてきたボールを右翼手は直接素手で捕球しました。 1.右翼手の頭脳的プレイであり、打者はフライアウトである。 2.右翼手の反スポーツマン行為であるので、グラブを打球に投げつけた瞬間に打者走者を含む全ての走者に3つの安全進塁権が保障される。打球がフェアかファウルか、また、投げつけたグラブが実際に当たったかどうかは関係ない。 3.ファウル地域で地面以外の異物に触れたので、ファウルである。 4.実際に投げたグラブが打球に当たったときかつ、打球の軌道などを見た審判の判断で、その打球がフェアになるチャンスがあったと判断されたときのみ、仮にグラブがボールにぶつけられた場所がファウル地域上空だったとしても、打者走者を含む全ての走者に3つの安全進塁権が保障される。その打球がフェアにはならなかったと審判が判断したときはファウルが宣告される。 考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(ボーク?ボール?)●○ 正解は・・・ 2.「ボーク」が宣告される。一塁走者は二塁に進む。 でした。 【解説】 ————————————————————————————– 公認野球規則  8.01 正規の投球 (d) 塁に走者がいないときに、投手が反則投球をした場合には、その投球には、ボールが宣告される。ただし、打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に達した場合は除く。 【原注】投球動作中に、投手の手からとび出したボールがファウルラインを越えたときだけボールと宣告されるが、その他の場合は、投球とみなされない。塁に走者がいれば、ボールが投手の手から落ちたときただちにボークとなる。 8.05 塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。 (h)投手板に触れている投手が、故意であろうと偶然であろうと、ボールを落とした場合。 ————————————————————————————– 上記の8.01(d)【原注】にあるように、「ボール」が宣告されるのは投球動作中の場合です。牽制球は塁への送球なので投球とは言えません。ラインを越えたかどうかを関係なくボークが宣告されます。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会