【第111回】第三アウトは何のアウト?(ミドル)

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こんにちは。濱野です。先の金曜日の退勤時に階段から落ちたようで、気が付いたら踊り場で逆さになっていて、知らない優しげな男性に「大丈夫ですか!?」と声を掛けられて我に帰りました。「どうやら階段から落ちたみたいです…ありがとうございます」と立ち上がって歩きだしたものの、右足がしびれています。何とか駅まで歩いて電車で座れたのは幸運でしたが、自宅の最寄り駅までの45分の間に頭痛は酷くなる、目で見たものと脳が繋がっていないような嫌な感じがして吐き気がしてきます。携帯電話のメールで妻に事情を伝え(このようなことが出来ている時点で大丈夫とは思ったのですが)地元の駅に降りるとすぐに脳外科に直行しました。MRI検査の結果は異常なく、脳震盪ということでした。家に帰り着くと全く食欲はなく、ただ眠くて直ぐに布団に入って15時間眠ってしまいました。脳震盪の怖さはUDCとして何度も皆様にはお伝えしてきたのに、野球とは全く関係の無いところでやってしまいました。頭の怪我は怖いです。皆様もお気をつけください。 ■ クイズ111(ミドル)■ 私の「質問箱活用して下さい」との声にお応え頂いた会員の皆様、ありがとうございました。本当に助かります。そこで、109回の問題に反響があったので、類似関連問題で理解を深めましょう。 1死走者満塁。打者は右翼手の頭上を越えていく打球を放ちました。3塁走者と2塁走者は正規にベースを踏みホームイン、しかし、1塁走者は2塁を踏み忘れて三塁へ行きました。打者走者は1塁に触れて二塁に向かい、クッションボールを右翼手が上手く処理しているのを見て一塁に戻ろうとしましたが、強肩の右翼手の矢のような送球で一塁に戻りきれずタッグアウトになりました。打者走者をタッグアウトにした後、遊撃手は一塁手からボールをもらい走者の空過をアピール、塁審はこれを支持しました。 さてこの場合、攻撃側には何点が記録されるでしょうか? 1.0点である。 2.2点である。 3.1点である。 理由もともに考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(捕手への守備妨害)●○ 正解は・・・ 3.妨害後、一塁走者を二塁でアウトにできなかった時点で、タイムを宣告し打者にアウトを宣告する。走者をそれぞれ妨害発生時に占有していた塁に戻す。 でした。 【解説】 ————————————————————————————– 公認野球規則6.06(c) (c)打者がバッタースボックスの外に出るか、あるいはなんらかの動作によって、本塁での捕手のプレイ及び捕手の守備または送球を妨害した場合。 しかし例外として、進塁しようとしていた走者がアウトになった場合、及び得点しようとした走者が打者の妨害によってアウトの宣告を受けた場合は、打者はアウトにはならない。 【原注】打者が捕手を妨害したとき、球審は妨害を宣告しなければならない。打者はアウトになり、ボールデッドとなる。妨害があったとき、走者は進塁できず、妨害発生の瞬間に占有していたと審判員が判断した塁に帰らなければならない。しかし、妨害されながらも捕手がプレイをして、アウトにしようとした走者がアウトになった場合には、現実には妨害がなかったものと考えられるべきで、その走者がアウトとなり、打者はアウトにはならない。そのさい、他の走者は、走者がアウトにされたら妨害はなかったものとするという規則によって、進塁も可能である。このような場合、規則違反が宣告されなかったようにプレイは続けられる。 ————————————————————————————– この場合の捕手に対する打者の妨害をもう少し精密に分析すると、一塁走者の二盗を阻止するプレイに対する妨害です。捕手が妨害されながらも二塁に送球をして、直接その送球が一塁走者をアウトにできた場合のみ妨害は無かったことになります。 【原注】の「しかし」以下を読んでみて下さい。 ポイントは私が下線を引いた場所、「捕手がその守備行為で最初にアウトにしようとした走者とは誰か?」ということです。 設問のケースでは捕手の送球は守備の対象であった一塁走者を直接二塁でアウトにできていませんね。三塁走者が本塁にスタートを切ったか否かは関係ないのです。(「直接」という言葉の意味は、捕手の送球を受けて最初のタッグプレイでということです。) ということで、この時点でタイムをかけて、打者にアウトを宣告。二人の走者を妨害発生時にそれぞれ正規に占有していた塁に戻さなくてはなりません。 仮に捕手の最初の送球で一塁走者をアウトに出来ていれば、以後はインプレイとなります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会