【第112回】アピールプレイの途中に…(エキスパート)

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。12/17の土曜日にUDC二人制クリニックにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。個人的に「accident」があり、遅刻してしまい申し訳ありませんでした。審判学校では、二人制フォーメーションを3週間かけて教えます。それを1日で伝えようとインストラクター一同努力はしたつもりですが、無理があったかもしれません。少しでも、皆様の役に立つ情報を伝えられたら私たちも幸いですが、果たして受講者の方々の満足度はいかがだったでしょうか? ■ クイズ112(エキスパート)■ 一死一塁。ヒットエンドランがかかっていたので、走者は二塁へ走りました。しかし、打者はレフト正面へライナーを打ってしまいました。右翼手は難なく捕球後、一塁で走者をアピールアウトにしようと送球しました。一塁走者はアウトなるのをさけるべく、逆走していましたが、その途中、ボールを持たない二塁手と接触しました。結果、右翼手からの返球の方が走者よりも少しだけ早く先に一塁に戻ってきました。 1.二塁手と一塁走者の接触があった瞬間に「タイム!オブストラクション!」を宣告し、一塁走者に二塁を与える。 2.二塁手と一塁走者の接触があった瞬間に「オブストラクション」を宣告し、一塁へボールと走者が戻ってきてから「タイム」を宣告して、一塁走者に二塁を与える。 3.二塁手と一塁走者の接触があった瞬間に「オブストラクション」を宣告し、一塁へボールと走者が戻ってきてから「タイム」を宣告して、一塁走者の一塁の占有を許す。 4.二塁手と一塁走者の接触があった瞬間に「オブストラクション」を宣告し、一塁へボールと走者が戻ってきたら、一塁走者に「アウト」の宣告をする。 こちらも会員さんからの質問です。インストラクター一同「良い質問だ!」と唸ってしまいました。皆様も考えてみてください。 ○● 前回の回答(第三アウトは何のアウト?)●○ 正解は・・・ 1.0点である。 でした。 【解説】 ————————————————————————————– 7.08(e) 打者が走者となったために、進塁の義務が生じた走者が次の塁に触れる前に、野手がその走者またはその塁に触球した場合。(このアウトはフォースアウトである)  ただし、後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。 ————————————————————————————– 109回と111回の同じ点は、一死満塁で、一塁走者が二塁を空過したのち、後位の走者が先にアウトになっている点です。 2007年までは、引用した7.08(e)の規定は「ただし、フォースプレイにおいて、後位の走者が先にアウトになれば、」と書かれていました。この日本語を素直に読めば109回、111回とも後位の打者走者がアウトになっているので、一塁走者での二塁でのアピールプレイはフォースプレイでなく、どちらもタイムプレイとなるので、二点が入るということになっていました。 しかし日本のルールブックをアメリカの原文を丁寧に訳したものと考えれば、2007年までの訳は、正確さを欠いていました。そして上記のように書き改められたのです。 後位の走者がフォースプレイでアウトになったのか否かが、とても重要になってきます。109回のように後位の走者がフォースプレイでアウトになっていれば、上記の7.08(e)の規定の通り、前位の走者の空過した塁はフォースの状態を解除されますし、111回のように、一度塁に到達した後にアウトになればフォースの状態が残ります。つまり111回の二塁でのアピールアウトはフォースアウトということになり、第三アウトがフォースアウトなので無得点ということになります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会