【第113回】懲りずに第三アウトと得点の関係(ビギナー)

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。一年早いですね。もうクリスマスも終わってしまい、UDCの事務所は本日仕事収めです。本日で仕事収めといっても他業種の方よりも年末年始休業が長いわけではなく、明日、明後日と来春発売予定の初心者向けDVDの撮影を行います。事務所は仕事収めですがUDCとしては、まだきちんと仕事しますよ。年末に向かって寒そうですが、もうひと頑張りいたしましょう。そして皆様良い年をお迎えください。 ■ クイズ113(ビギナー)■ 109回の答えについて、ジム・エバンス校長に質問をしたということは番外編でお伝えしました。そこで、ジムが類似の例題を出してくれました。 《状況》 一死満塁。打者はレフトオーバーの本塁打を打ちました。一塁走者は三塁に触れず、そして打者走者は一塁に触れずに以後の走塁を行いました。 皆さんはどうすれば守備側が相手に得点を与えずに済むか考えてみてください。 今回は易しいので選択肢なしです。年末で忙しいので、さらっと答えの出る問題にしておきました。 今年のルールクイズはこれで最終です。 来年もよろしくお願いいたします。1月9日から再開します。 ○● 前回の回答(アピールプレイの途中に…)●○ 正解は・・・ 2.二塁手と一塁走者の接触があった瞬間に「オブストラクション」を宣告し、一塁へボールと走者が戻ってきてから「タイム」を宣告して、一塁走者に二塁を与える。 でした。 【解説】 ————————————————————————————– 公認野球規則 7.06  オブストラクションが生じたときには、審判員は “オブストラクション” を宣告するか、またはそのシグナルをしなければならない。 (a) 走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合、または打者走者が一塁に触れる前にその走塁を妨げられた場合には、ボールデッドとし、塁上の各走者はオブストラクションがなければ達しただろうと審判員が推定する塁まで、アウトのおそれなく進塁することが許される。  走塁を妨げられた走者は、オブストラクション発生当時すでに占有していた塁よりも少なくとも一個先の進塁が許される。  走塁を妨げられた走者が進塁を許されたために、塁を明け渡さなければならなくなった前位の走者(走塁を妨げられた走者より)は、アウトにされるおそれなく次塁へ進むことが許される。 【原注】 走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合には、審判員は “タイム” を宣告するときと同じ方法で、両手を頭上にあげてオブストラクションのシグナルをしなければならない。オブストラクションのシグナルが行なわれたときは、ただちにボールデッドとなる。しかし、審判員のオブストラクションの宣告がなされる前に、野手の手を離れていたボールが悪送球となったときには、オブストラクションが発生しなければ、その悪送球によって当然許されるはずの塁がその走者に与えられるべきである。走者がニ・三塁間で挟撃され、すでに遊撃手からの送球がインフライトの状態のときに、三塁へ進もうとした走者が三塁手に走塁を妨げられたとき、その送球がダッグアウトに入った場合、その走者には本塁が与えられる。このさい、他の走者に関しては、オブストラクションが宣告される以前に占有していた塁を基準として二個の塁が与えられる。 ————————————————————————————– まず、このプレイがオブストラクションのA項なのかB項なのかを考えなくてはなりません。外野からの送球のときは判断が難しく、だいたいはB項と考えた方が無難なことが多いですが、今回は右翼手の一塁へ送球が直接一塁手に捕られています。この送球は走塁を妨げられた一塁走者に対してのプレイです。ということはオブストラクションA項ということになります。 オブストラクションのA項だからと言って、即刻タイムをかけてボールデッドにしてはいけません。【原注】にあるように、右翼手の送球が悪送球になる、あるいは良い送球でも一塁手がボールを後逸するなどしてボールデッドの場所に送球が飛び込めば、一塁走者は三塁まで行くことが出来るはずです。 ということで、今回のケースでは送球が一塁手によって確捕されてから「タイム」をかけて一塁手に二塁を与えればよいのです。言うまでもなく、オブストラクションA項により安全進塁権が与えられても、一塁走者にはリタッチの義務は残ります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会