【第121回】DH解除(ミドル)

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 土曜日は内川・野中と私で東京都三鷹市へ、日曜日は内川・藤原と私で東京都清瀬市へお邪魔しました。どちらも皆様が「子どもたちのために」という熱い思いで行動されているのが良く伝わってきて本当に頭の下がる思いでした。 ■ クイズ121(ミドル)■ アローズ 1.高田 RF 2.馬場 2B 3.落合 1B 4.中井 DH 5.新井 3B 6.沼袋 LF 7.野方 CF 8.家政 C 9.鷺宮 SS  下井 P 球審が試合前に受け取った打順表には以上のようなラインナップが書かれていました。 【Q1】アローズの監督が、井荻を新しい投手に入れて投手の下井をライトの守備に就かせたいと言ってきました。 【Q2】監督がDHの中井を一塁のポジションに就かせたいと言ってきました。 【Q3】監督が投手のイニングの初めに投手と一塁が交代し、DHの中井をレフトに入れると言ってきました。 誰が、どの打順を引き継ぐでしょうか? 自分が球審だったら、どうするか考えて下さい。 ○● 120回の回答(打順間違い2)●○ 【Q1】アピールは認められない。投手が次打者に一球投じてしまったので、二番の馬場は正位化され、以後の試合はそのまま進む。 【Q2】本来の打者であった高田にアウトを宣告する。馬場が次打者として再び打席に入る。 【Q3】本来の打者であった三番打者の落合にアウトを宣告する。生還した走者を二塁に戻し、四番打者の中井が再び打席に入る。 でした。 《解説》 —————————————————————- 公認野球規則 6・07  打撃順に誤りがあった場合 (a) 打順表に記載されている打者が、その番のときに打たないで、番でない打者(不正位打者)が打撃を完了した(走者となるか、アウトとなった)後、相手方がこの誤りを発見してアピールすれば、正位打者はアウトを宣告される。  ただし、不正位打者の打撃完了前ならば、正位打者は、不正位打者の得たストライクおよびボールのカウントを受け継いで、これに代わって打撃につくことはさしつかえない。 (b)不正位打者が打撃を完了したときに、守備側チームが “投手の投球” 前に球審にアピールすれば、球審は、 (1) 正位打者にアウトを宣告する。 (2) 不正位打者の打球によるものか、または不正位打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に進んだことに起因した、すべての進塁及び得点を無効とする。 【付記】走者が、不正位打者の打撃中に盗塁、ボーク、暴投、捕逸などで進塁することは、正規の進塁とみなされる。 【注一】本条(b)(c)(d)項でいう “投手の投球” とは、投手が次に面した打者(いずれのチームの打者かを問わない)へ1球を投じた場合はもちろん、たとえ投球しなくても、その前にプレイをしたり、プレイを企てた場合も含まれる。  ただし、アピールのための送球などは、ここでいう “プレイ” に含まれない。 【注二】 不正位打者の打球によるものか、不正位打者が一塁に進んだことに起因した、すべての進塁および得点を無効とするとあるが、進塁だけに限らず、不正位打者の打撃行為によるすべてのプレイを無効とする。すなわち、不正位打者の二ゴロで一塁走者が二塁でフォースアウトにされた後、アピールによって正位打者がアウトの宣告を受ければ、一塁走者のフォースアウトは取り消される。 (c) 不正位打者が打撃を完了した後、”投手の投球” 前にアピールがなかった場合には、不正位打者は正位打者として認められ、試合はそのまま続けられる。 (d)(1) 正位打者が、打撃順の誤りを発見されてアウトの宣告を受けた場合には、その正位打者の次の打順の打者が正規の次打者となる。  (2) 不正位打者が “投手の投球” 前にアピールがなかったために、正位打者と認められた場合には、この正位化された不正位打者の次に位する打者が正規の次打者となる。不正位打者の打撃行為が正当化されれば、ただちに、打順はその正位化された不正位打者の次の打者に回ってくる。 —————————————————————- 【Q1】回答にあるように、次の打者に投球してしまってからでは打順間違いのアピールはできなくなります。一番打者は打席を一度飛ばされてしまいますが、仕方ありません。 【Q2】次打者でない打者が打撃を完了した場合でも、守備側の正しいアピールがあれば、打順間違いの場合は正位の打者が常にアウトになり、アウトになった打者の次の打者が打席に入って試合再開となります。 【Q3】本来の打者でない四番打者の打撃が始まった当時、生還した走者は一塁にいました。打順間違いでアウトが成立したので、彼の打席は無効になります。それでは、塁上に居た走者の扱いはどうなるでしょうか? 公認野球規則の6.07(b)(2)及び付記をご覧ください。走者が一塁から二塁に進んだ理由はワイルドピッチです。不正位打者が打った打球による進塁ではないので、ワイルドピッチによる進塁は無効とはなりません。しかし、二塁から本塁へ生還したのは不正位打者の打撃の結果なので、守備側のアピールによって無効となります。以上の理由から走者は二塁に戻されなくてはなりません。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会