【第123回】ホームスチールと妨害(ミドル)

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こんにちは。濱野です。 黄金週間で、皆様も本格的な審判シーズンに突入されたことと思います。 スイスから帰ってきました。写真も沢山撮ってきたので、5月中に報告会が出来れば良いなとも思っています。欧州の野球は発展途上だと言われていますが、25人の参加者は皆一生懸命でした。例えばスイスにはキチンとした野球場がまだ国内で二か所しかないなど、施設等の整備が必要なのは確かですが、審判として競技に関わる人々の思いの熱さは十分伝わってきました。 自由参加で夜に組まれていた授業にジムも急遽参加するなど、スタッフも彼らの熱さにこたえるべく努力しました。 日本のサッカーも、私が子供のころは欧州の人からすると「お笑い草」にしか過ぎなかったのではないかと思います。それがサッカーという競技を愛する人々の努力によってアジアで一二を争えるまでの力をつけました。欧州の野球も将来、今回参加してくれた人々の努力によって飛躍的な発展をみせるかもしれません。 ■ クイズ123(ミドル)■ 一死走者二塁三塁。攻撃側にはスクイズのサインが出ていました。三塁走者の投球と同時のスタートを見た捕手は見た捕手は前に出て三塁走者をブロックしようとしました。(二塁走者はスタートを切っていませんでした。)そのために打者はバントの構えをとれませんでした。投手の投球を受けた捕手は三塁走者が本塁に触れる前にタッグしました。 1.プレイは成立する。三塁走者アウト。 2.三塁走者の得点は認められる。一死走者二塁で再開。。 3.三塁走者の得点が認められ、打者は打撃妨害で一塁へ。一死走者一塁二塁で再開 4.三塁走者の得点が認められ、二塁走者も一つ進塁が許される。一死走者三塁で再開 5.三塁走者の得点、二塁走者は一つ進塁。打者は打撃妨害で一塁へ。一死一塁三塁で再開。 考えてみてください。 ○● 122回の回答(ダブルスチールと妨害)●○ 3.三塁走者がアウト。一塁走者は元の塁に戻され打者は打撃を続ける。 でした。 《解説》 —————————————————————- 公認野球規則 7.08 次の場合、走者はアウトとなる。 (g) 無死または一死で、走者が得点しようとしたとき、打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合。二死であればインターフェアで打者がアウトとなり、得点は記録されない。(6・06c、7・09a、c参照) 6.06 次の場合、打者は反則行為でアウトになる。 (c) 打者がバッタースボックスの外に出るか、あるいはなんらかの動作によって、本塁での捕手のプレイ及び捕手の守備または送球を妨害した場合。  しかし例外として、進塁しようとしていた走者がアウトになった場合、及び得点しようとした走者が打者の妨害によってアウトの宣告を受けた場合は、打者はアウトにはならない。 —————————————————————- ジムの3月の東京の講義に於いて、この件について一番多くの質問がありました。6.06(c)を一見すると、捕手の守備の対象は三塁走者でなく一塁走者であるので、その走者がアウトになったのでプレイがそのまま成立するように思えます。 しかし、ジムは「7.08(g)の規定は、『捕手の守備対象が誰であったか』など考慮に入っていない。つまり、無死または一死でホームスチールやスクイズを攻撃側が敢行し、捕手が打者に妨害されれば捕手の守備対象に関わらず、三塁走者がアウトになる」と解説しました。 皆さんも本盗、スクイズの場合は「捕手の守備の対象は関係なく三塁走者がアウト」と覚えておいて下さい。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会