【第124回】ボーク?守備妨害?何もなし?(ミドル)

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 私は、スイスに行っている間、家を空けていたので、ゴールデンウィークの間は審判の予定を入れず息子と楽しく過ごしました。 ゴールデンウィーク中、大雨や竜巻で大変でしたね。特に昨日の竜巻のニュースには日本でもこんなことが起こるのかと、とても驚きました。日本もアメリカの中西部のように一般住宅にも竜巻シェルターがあった方が良いのかもしれません。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。 ■ クイズ124(ミドル)■ 今回は「質問箱」に頂いた質問を皆さんと共有させて頂きます。 一死走者三塁。投手はワインドアップポジションから投球しようと、捕手とサインの交換をしていました。三塁走者がスタートを切ったのを見て、投手は軸足を後ろに引いて投手板を外し、捕手にボールを投げました。これを見た三塁走者は三塁へ引き返し始めたところ、打者はそのボールを打ち遊撃手へのゴロとなりました。遊撃手はそのゴロをさばいて一塁に送球。送球は打者が一塁に到達する前に一塁に立っていた一塁手によって捕球されました。 1.プレイは成立する。打者は一塁でフォースアウト。二死三塁で再開。 2.三塁走者は戻ったので、走者のいない塁への送球となり、ボーク。三塁走者得点、打者は打ち直しとなる。 3.投手板に触れないで投球に関連する動作を起こしたのでボーク。三塁走者得点、打者は打ち直しとなる。 4.守備側、攻撃側どちらも反則を行ったので、最初からやり直し。 5.打者がボールをバットに当てた時点で守備妨害が宣告される。二死三塁で再開。 考えてみてください。 ○● 123回の回答(ホームスチールと妨害)●○ 5.三塁走者の得点、二塁走者は一つ進塁。打者は打撃妨害で一塁へ。一死一塁三塁で再開。 でした。 《解説》 —————————————————————- 公認野球規則 7.07 三塁走者が、スクイズプレイまたは盗塁によって得点しようと試みた場合、捕手またはその他の野手がボールを持たないで、本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れたときには、投手にボークを課して、打者はインターフェアによって一塁が与えられる。このさいはボールデッドとなる。 —————————————————————- 今回、スクイズ及び本盗の際の守備妨害を取り上げたのは、上記7.07の規定を理解してもらうことは勿論、前回取り上げた7.08(g)の規定をより深く理解してもらうことも目的です。 ジムが「7.08(g)の規定は、『捕手の守備対象が誰であったか』など考慮に入っていない。つまり、無死または一死でホームスチールやスクイズを攻撃側が敢行し、捕手が打者に妨害されれば捕手の守備対象に関わらず、三塁走者がアウトになる」と解説しても、講義に参加された皆さんは腑に落ちない顔をしていました。 その様子を見たジムが、「皆が何かおかしいと思うのも理解できる。でも、逆にスクイズの際に捕手が打者の行為を妨害した場合は、投手がボークをしていなくても他の走者もボークで一つ進ませるということは皆さん御存知ですよね?つまりスクイズ・ホームスチールのときには、必ず特殊なルールの適用になるのです」という説明をしました。私もジムの説明を皆さんに訳しながら、「ガッテン、ガッテン」掌を拳で叩く思いでしたし、受講者の多くの方もこれで理解してくれたと思います。 122回・123回とスクイズ・ホームスチールの際の妨害行為について取り上げました。攻撃側の妨害、守備側の妨害、どちらの妨害であっても特殊なルールの適用になるということが皆さんに分かって頂けたことと思います。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会