【第128回】ではスイングって何?

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 5/31に予定されていたイブニングセミナーでしたが、肝心な私が高熱を出してしまい申し訳ありませんでした。3回も告知するのは気がひけますが、明日の6/5(火)に延期になりました。咳は少し残っていますが熱は下がったので、明日は港勤労福祉会館で皆様のご来場をお待ちしております。 今日は内川代表と出版社の方、ライターの方と私の4人で、今月末発売予定の本の最終原稿チェックをしました。私達の要望を受け、かつ紙面の制限時数で過不足なく内容を書かなくてはならないライターさんは大変だなと思いました。平林、内川、濱野が写真のモデルなので、良い本になると思います。 ■ クイズ128(ビギナー)■ 昨年、若い会員さんから受けた質問をシェアします。 無死、走者一塁。打者は既にバントの構えをしています。投手からの初球、バントしようとして「やっぱり止めた…」とバットを引きましたが、守備側チームの視点ではそのタイミングが遅すぎるように見えました。監督がベンチから「バントやってますよ!塁審に訊いてください!」と申し出ました。 球審はどうすれば良いでしょうか? 1.通常通り、塁審に訊く「Did he go?」 2.バントはハーフスウィングではないので、あくまで球審の判断を貫き通す。 今回は私も病み上がりなので、2択です。 考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(ブラインド・プレイって呼ばれるらしい)●○ 正解は 1.即座にタイム。守備妨害で二塁走者アウト。打者走者も二塁走者の妨害行為でアウト。 でした。 《解説》 「えっ!? 良く見るプレイだけどダメなの?」という声が聞こえてきそうです。この質問をくれた会員さんの周りでは、このプレイを見ていた親御さん方から「ランナーが上手い!」との声も上がったそうです。 でも、ルール的視点でもスポーツマンシップの視点からもダメなプレイです。 アメリカでは、(少なくともMLB、マイナーリーグでは)こういうプレイを見たことがありません。 ルール違反であることは勿論、スポーツマンシップ的に許されない行為なのでこのような行為をした走者は次の打席で必ずぶつけられるからです。 審判が、このような汚いプレイを正しく処置できていなかったから、それを「上手い」と評価してしまう土壌ができてきたのかもしれません。 —————————————————————- 公認野球規則 7.09 次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。 (f)走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は、その妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして打者走者に対してもアウトを宣告する。この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することも得点することもできない。 —————————————————————- まだ単独走者二塁なら、走者は「打球を見ながら行こうか行くまいか考えていた」という言い訳が出来るかもしれません。しかし設問のケースでは一塁にも走者がいます。つまり二塁走者はフォースの状況に置かれているので、フェアの打球が転がったら三塁に全速力で走るのが彼の義務です。 にも関わらず遊撃手の前で止まったのは、守備を妨害する意図があったからに他なりません。 「接触がないと守備妨害は宣告できない」と思い込んでいる方が多いですが、全くそのようなことはありません。設問の例のように、審判が走塁の義務を負った走者が意図的に野手の前で止まって打球を隠していると判断できるときなどにも適用されます。というかむしろ、適用しなければなりません。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会