【第137回】提訴試合(ミドル)

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NEW! 【第137回】提訴試合(ミドル) こんにちは。濱野です。 昨日の日曜日は審判に行くことを予定していましたが、暑さのため?キャンセルになりました。ここぞとばかりに息子が「こうえんにいきたい!」「プールにもいくの!」というので、日盛りの暑い時間はプールへ、日没が近くなってから公園にでかけました。 日没が近くなってからでないと暑くて子供を屋外で遊ばせれらないなんて、関東も中東の砂漠の国のようになってきましたね。内川代表とよく話すのですが、我々の小学生のころは「午前中の涼しいうちに宿題をやって、午後遊びに行きなさい」などと親に言われたものですが、近年の夏は日中に涼しい時間帯など無いし、午後屋外で遊ぶなんて熱中症と隣り合わせ。子どもにとっても審判にとっても大変な気候になりつつありますね。皆様もご自愛下さい。 ■ クイズ137(ミドル)■ MLB.comより映像クイズです。 LAA@CHWの試合です。高橋尚投手に負けがついてしまった試合ですが、LAAのマイク・ソーシア監督が一回の裏の攻撃中に起きたプレイに抗議をし、提訴試合とすることを条件に試合を再開しました。CHWのポール・コネルコ選手が本塁と一塁の後半を走るに際し、ラインの内側を走っていたというのが提訴の理由です。 審判団がソーシア監督の抗議を退けたので提訴となりました。 この裁定は、 1.正しい。 2.誤りである。 今回も正しいのか否かの二択になってしまう訳ですが、その理由をルールックを読んで考えてもらうことが大事です。 ○● 前回の回答(第三アウトと安全進塁権)●○ A.一塁走者が二塁走者を追い越してしまった時点で3アウトが成立し、以降のプレイの結果に関わりなく延長戦に突入する。 でした。 《解説》 —————————————————————- 公認野球規則 5.07 攻撃側チームは、三人のプレーヤーが正規にアウトにされると守備につき、その相手チームが攻撃に移る。 —————————————————————- シンプルですが、野球の常識とも言える上記の規定の通りです。 一見、単純なようですが、「追い越し」だけでなく、「走塁放棄」や「走者とベースコーチの接触」など守備側のプレイによらないで、言わば「ボールの位置に全く関係のないところで走者が自爆的にアウトになる」ケースが、第三アウトに当たった場合と、悪送球が同時に起きたら混乱必至ですね。少なくとも私は自分の担当する試合でこんなことは起きてほしいとは思いませんが、あり得ることだと思います。 私は幸いにして経験がないですが、悪送球にならなくても、第三アウトと得点が絡む所謂「タイムプレイ」が上記の「自爆的アウト」が原因で起きたら球審は対処するのがとても難しいです。 解説に戻ります。 進塁の基準となる時点は悪送球が野手の手を離れた時点ですが、アウトになるかどうかの時間的基準点はあくまでボールがアウトオブプレイになった瞬間です。設問のケースだったら守備側の最後のプレイによって送球がアウトオブプレイの地域に出たのは確かですが、追い越しが発生したタイミングではまだボールは競技場内にありました。ボールが競技場内にあるうちはボールインプレイです。インプレイ中に成立したアウトは正規のアウトです。正規に第三アウトが成立したのであれば、その半イニングは終わりということになります。(唯一の例外はアピールプレイで有利な第三アウトと置き換えができるケースです。)その後にボールがアウトオブプレイの地域に飛び込んでも関係ありません。 混乱しそうなケースですが、進塁となる基準(送球が手を離れたとき)と走者がアウトになるか否かの時間的基準(ボールがアウトオブプレイの地域に入った瞬間)は一致しません。慌てずに対処してください。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR- ありそうでなかった野球審判向け映像教材DVD!購入方法はこちら。 -PR-