【第30回ルールクイズ(エキスパート)】打順間違いアレコレ

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

 UDCルールクイズをご覧の皆さんこんにちは♪  プロ野球もプレーオフ出場をかけ日米で熱い戦いが繰り広げられています。秋のスポーツシーズンに突入し、プレッシャーがかかる試合を審判される事も増える時期です。  さて、皆さんはビッグゲームを控えて緊張される時、何を考えますか?  メジャーリーグ審判に同様の質問をした時「ロッカールームで緊張していても、1球何かをコールすれば試合に入り込める。」と聞いた事があります。それに欠かせないのが事前準備です。  フォーメーションの確認をクルーとする、メカニックを練習する、体のストレッチは充分か?選手のクセ等から予想されるプレーはないか、等不安要素を取り除いて行きます。  以上のような審判の悩み、ちょっとした質問もUDCクリニックや会報の中で応えて行きます。審判する上での悩み、疑問はUDCが解決します。お気軽にお尋ね下さい。  さて、打順間違いもいよいよエキスパート。さらに状況が複雑になるクイズを過去のマイナーリーグ審判のルールテストから出題します。 ■ ルールクイズ30(エキスパート) ■  無死走者1塁から2番打者の打順に3番打者が入りレフト前ヒットを放ち、無死走者1・2塁となりました。次に4番打者が打席に入り2球投手が投げた所で守備側が「前の打順1人飛ばしてますよね。審判。」とアピールがありました。 さて、球審が取るべき正しいルールは次のうちどれでしょうか? 1:アピールを退ける。1球投じた後まではアピールが可能だが2球目以降は無効となる。 2:アピールを退ける。次の打者が打席に入って既に投球されているので、問題はない。 3:アピールは有効。本来は4番打者ではなく3番打者が入るべき。今1塁ベース上にいる3番打者にアウトを宣告し、その瞬間から今打席にいる4番打者は正しい打順となる。 4:アピールは有効。本来は4番打者でなく3番打者が入るべき。今1塁ベース上にいる3 番打者にアウトを宣告する。しかし今打席にいる4番打者に代わり、正しい打者である3番打者が再度打席にカウントを引き継いで立つ。  ややこしくなりましたね!ゲーム中、分からない時はクルー全員集まって確認しても構いませんよ。 ●○ 先週の回答 ○●  正解は・・・ 4:アピールを受け入れる。本来打席に立つべき2番打者がアウトとなる。打者が打ったヒットにより生還した走者を2塁に戻す(盗塁は有効)。2アウト走者2塁・次打者は再度3番を迎えて再開する。 でした。 【解説】  打順の違う打者がヒットを打って出塁したケースです。審判として以下が主なチェックポイントになります。 ★アピールの時期…打順を間違った打者が打撃を完了し、次の打者に一球投げるか牽制等プレーがある前ならアピールはできる。それ以降はアピールは無効となる。 ★ペナルティー…ここがポイントです。  打者…“本来打つべき打者”がアウトになります。“間違って打席に入って打った打者”はアウトになりません。  他の走者…間違って打った打者による進塁は全て無効になります。→打撃前の塁に戻されます。 例外/ボーク、ワイルドピッチ、牽制アウト、盗塁、パスボールなど。 先週のクイズでは、次の打者への投球前なのでアピールは認められます。 更に上記の原則から、本当は打席に立つべき2番打者がアウトとなります(打った3番打者ではありませんよ)。 更に盗塁が途中ありましたが、これは有効です(打者によって結果が左右されない行為だからです)。  以上を試合中素早く判断するため、打順表を試合終了までしっかり管理しましょう。特に選手交替により誰が今出場しているのか?を一目で分かるようにします。交替は記者席に告げるだけでなく、交替時の管理も球審の仕事です。 規則6.07(b)参照 ★UDCルールクイズ委員会