【第31回ルールクイズ(初のプロフェッショナル!)】打順表にない選手が捕手?

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 10月に入りメジャーリーグではいよいよプレーオフが始まりました。 ディビジョンシリーズ5回戦→リーグチャンピオンシップ7回戦→ワールドシリーズ7回戦と約1ヶ月の長い戦い。抗議の数も増えるのが10月です。  上記のMLBプレーオフを裁くのはメジャー審判でもフルタイム の審判。そしてワールドシリーズまで6人制となります。3Aのバケーション審判はプレーオフには入らないので経験豊富な野球審判の中では選ばれに選ばれたエリート達。松坂投手が登板したレッドソックスVSエンジェルスの6人の審判クルーも1つ1つの打球全てに最適なポジションを取っていました。 皆さんもメジャーリーグのプレーオフは審判に注目下さい。 さて、打順間違いでプロ級の難易度のクイズを出題します。2000年に米国マイナーリーグのEastern League(2A)で起きた珍事です。 ■ ルールクイズ31(プロフェッショナル) ■  4回裏、無死満塁です。ポートランド(チーム名)の捕手・マーチン(5番打者のスポットに入っている)がヒットを放ち2者が生還しました。その直後、守備側の監督が「マーチンは打順表に記載がないのに試合に出場している。打順表では捕手は“ドール”になっている。」と抗議(アピール)がありました。ドールはその試合、試合に出場しておらず、しかも打順表の控え選手部分にも“ドール”の名前があります。 次のうち、上記状況に対応するのに最も適した選択肢はどれでしょうか? 1:正位打者•マーチンがアウト。投球当時の塁に走者は戻る。次の正位打者は打順表の6番打者。マーチンは試合から除かれる。打順表にあるドールが、この試合まだ出場していないのでマーチンの打順を受け持つ。 2:マーチンが打った安打は成立。交替が告げられなかった選手としてアピール後も試合には出場できる。ドールは控え選手として出場はできない。 3:マーチンの安打は成立。ドールは試合から除かれる。マーチンに代わって代走が出なければならない。 4:正位打者・マーチンはアウト。投球当時の塁に走者は戻る。ドールは試合から除かれる。マーチンに代わって代走が出なければならない。 ○● 先週の回答 ●○ 正解は… 2:アピールを退ける。次の打者が打席に入って既に投球されているので、問題はない。 でした。 【解説】  打順間違いでは、間違いを指摘しペナルティーを加える期限(アピール時期)が設定されています。でないと、 ★かなり前の間違い(例えば2イニング前の打順違い等)を審判に指摘されても、どの時点で正すかの線引きが難しくなる ★間違った打順で試合が進み、それにより生じた得点や他の走者の位置まで変更しなければならなくなる からです。  整理すると、打順間違いを指摘するアピールは ?間違って打撃をした打者の次の打者が打席に入り1球を投手が投じるか ?牽制等のプレーが1つでも介在する 前にしなければなりません。  今回のクイズでは、既に間違った打者の次の打者は2球を投手が投じています。よって間違った打者(2番のところに3番打者が入った)はルール上正しくなる(legalize)のです。  問題は「その後の打者は誰が正しい打者なのか?」ですね。 3番打者が正しい打者として成立したので、次の打者は「打順表にある次の打者」→4番打者となります。クイズでも次は4番打者が打席になるので、コレは正しい打者となります。  結果、2番打者は飛ばされてしまったんですね。もし彼が好打者ならチームにとっては損な間違いでした・・・ ※規則6.07(a)〜(d)参照。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会