【第34回ルールクイズ(ミドル)】駆け抜け後2塁に行こうとするが止めた場合は?

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 UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪  この週末名古屋で審判したのですが、ルールに詳しい少年野球の父兄という何とも審判にとっては厄介な話を聞きました。  そのチームの父兄がストライク・ボールについて「今のがストライク?」と低めの投球に対して不満を大きい声を示したそうですが、実はストライクゾーンを知らなかったそうなのです。が、ルールに詳しい女性が父兄にストライクゾーンを教えると、同様のケースにその父兄は「えっ?今の投球は膝頭(ひざがしら)を通過していたの?」という大きな声を発したそうです。  少年野球の父兄方が野球ルールに詳しくなるのは嬉しい事ですが、審判泣かせな声援に発展するデメリットもありそうです(笑)・・・  さて、今週のクイズは一塁駆け抜け後のアピールについての2回目です。先週に酷似したこんなケースはアピールは有効でしょうか? ■ クイズ34 (ミドル) ■ [img align=left]http://www.umpire-dc.org/uploads/img55399bc95f75c1b4f24aa.jpg[/img] 無死走者無しから打者はショートゴロを打ち、ショートは1塁に送球しました。その送球が悪送球になり打者走者は1塁を駆け抜けた後2塁を伺うステップを2歩ファウル地域で踏みましたが、進塁不可能と思いファウル地域を通って一塁ベースに歩いて戻りかけました。 打者走者が一塁を踏む前にファーストがボールを持って「今、走者が2塁行きかけました!」と審判にアピール(打者走者にタッグ)しました。打者走者はその時、ファウル地域にいました。  さて、この打者走者は・・・(最も適切な選択肢を選んで下さい)? ?打者走者は2塁に行きかけたので、1塁に戻る前に正しくアピールされればアウトを宣告される。 ?打者走者は2塁に行きかけ正しくアピールされたが、ファウル地域内での事なので問題ない。アピールは不成立。審判はセーフを宣告する。 ?打者走者がもし2塁に行きかけたステップが“ファウルラインを越えていれば”たとえファウル地域でアピールされたとしてもアウトを宣告される。 ?打者走者がもしフェア地域でアピールのタッチを受けたのならば、“打者走者が2塁に行きかけたなどうかに関わらず”アウトを宣告される。 さあ、いかがでしょうか?写真から状況をよく思い起こして考えてみましょう。 ○● 先週の回答 ●○ 正解は・・・ ?セーフとコールされた後、ベースに戻る際はフェア地域を通っても差し支えない。 でした。 【解説】 1塁は駆け抜けが許される塁です。2塁を伺おうとしない限りベースに戻るまでに塁を離れていても、すぐに戻ればアピールを受けてもアウトにはなりません。 1塁駆け抜け後にアピールを受けてアウトになるのは、「次塁を伺おうとした時」です。 この「伺おうとした」とは「次の塁に行く行動を示した時」です。例え1歩でも2塁へステップを踏めば、1塁に戻る前にアピールされればアウトを宣告されます。 逆に1塁に戻る前に「フェア地域を通った」「ファウル地域でタッチ(アピール)されたからアウトにならない」というのはありません。重要なのは「次の塁に行こうとしたか否か」です。  セ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージでも同様の場面がありました。 阪神VS中日のクライマックスシリーズ第3戦で2回裏、阪神・鳥谷がセカンドの悪送球を見て2塁を伺おうとするも、中日・谷繁の素早いカバーによるアピールでアウトを宣告されました。この時はフェア地域に鳥谷は入っていましたが、2塁に進塁しようと試みた動作を審判が見逃さなかったことが、アウトを宣告された理由でした。 ※野球規則7.08(j),7.10(c)参照 ★UDC野球ルールクイズ委員会