【第42回】ルールクイズ(ビギナー)「テイク・ワン・ベース撲滅運動vol.4」

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[img align=left]http://www.umpire-dc.org/uploads/img6f3836e38615f45052e95.jpg[/img]UDCルールクイズをご覧の皆さん、こんにちは♪  先週からジム・エバンス審判学校(写真はフィールドでのトレーニング)が米国・フロリダ州キシミーで始まっています。日本からもセリーグからの派遣も含めて4名参加しているようです。マイナーリーグに向けての熱い戦いが始まっています。  日本の「審判」というと、印象では40歳以上のいわゆる「オジサン」が圧倒的に多いですが、アメリカの審判学校に参加する方は本当に幅広い年齢の方がフロリダに来ます。プロになれるのは18歳以上ですが、高校生も生徒にはいます。70代の審判好きなお祖父さんもおり、アジアや欧州・中南米からも生徒が来るため、審判学校は異文化交流の場となります。  UDCからもインストラクターとして井上公裕が参加しています。現地からの講習内容やリポートをまたお伝えします。お楽しみに!  さて、ルールクイズは昨夏に予告しました「テイク・ワン・ベース」ならぬ送球がベンチやスタンドに入った時の更に多く頻発するケースを取り上げます。 ■ クイズ42(ビギナー) ■  1アウト走者1塁です。1塁走者は盗塁を試みています。投手の投球がワイルドピッチとなり、捕手が確保できないまま1塁側ベンチに入ってしまいました。1塁走者はベンチにワイルドピッチが入る前に3塁に到達しました。 ※投球する時、走者は1・2塁間を走っています。 さて、1塁走者に与えられる塁の説明として正しい文章は次のうちどれでしょうか? 1:投球がボールデッドのエリアに入った場合、投球当時に走者がいた塁から1つ進める。   よって1塁走者は2塁に進む。 2:投球・送球ともボールデッドのエリアに入った場合、投球当時に走者がいた塁から1つ進める。   よって1塁走者は2塁に進む。 3:ベンチに入った時は走者は3塁に到達していたので、1塁走者は3塁に進む。 4:投球・送球ともボールデッドのエリアに入った場合、投球当時に走者がいた塁から2つ進める。   よって1塁走者は3塁に進む。 いかがでしょうか?ヒントはベンチに入ったのは“送球”ではなく“投球”だという事です。ルールブックを見ながら考えてみて下さい。 ○● 先週の回答 ●○ [img align=left]http://www.umpire-dc.org/uploads/img50d50128840887a683939.jpg[/img]正解は・・・ 4:あらゆるプレーについて最もよい位置をとれ でした。 ※写真の打球は「ファウル」ですが、角度次第で明らかに「フェア」に見えますね・・・ 【解説】 「最も良い位置をとれ」→この言葉は審判の本質を突く奥深い言葉です。 通常、「審判が最も大切な事」と問われれば「正確な判定」や「フェアプレー」と誰もが思うでしょう。もちろんそれらも最も大切な事の1つです。が、現場で全ての審判ができ、その中で最も選手・監督・観客から納得される要素が「最も良い位置をとる」事です。 「最も良い位置をとる」事が大切な理由は、例え正しい判定をしても、プレーを見る良い位置に審判がいなければ、“正しい判定だったのか疑われる可能性があるから”です。球場では、審判の動きや位置は球場全体から見られており、いわば“金魚鉢の金魚”と一緒です(内川語録)。極論、多少判定が違っていたとしても正しい判定位置に審判が立っていれば、疑われる確立が少なくなります。特にプロの現場では、どのプレーに対してどの位置が最適な判定位置かは、選手・監督も知っています。2人制では場合によってベストの判定位置が取れないケースもありますが、3,4人制では殆どのケースでベストポジションを取ることが可能です。  UDCのクリニックでも、受講者からの質問では90%以上がルール解釈についての内容です。昨年、平林がUDCアンパイアアカデミー内でポジショニングについて詳細に講義しましたが、今後日本でももっと判定位置(ポジショニング)についての意識が高まっていくようUDCも啓蒙していく予定です。 ※規則第9章 −審判員に対する一般指示−参照。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員