【第68回】 故意落球・実戦編(ミドル)

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

■ クイズ68(故意落球時の審判対応)ミドル ■ 状況:無死走者1塁です。打者はサードライナーを打ちました。  サードはダブルプレーを取ろうと、わざとライナーを足元に落としました。すぐに打球を拾い上げ、その後2塁にいるセカンドに転送。1塁走者をアウトにし、更に1塁に転送。打者走者をアウトにしました。 問題:上記状況で、審判が対応すべき選択肢として正しいものを選んで下さい。 1:特にプレーとして問題はない。ダブルプレーは成立。わざと落球したと審判がみなせるかどうなは難しいため、故意落球は宣告しなくても良い。 2:全てのプレーが終わった後にタイムをかける。打者をアウトにし、1塁走者を1塁に戻す。 3:2塁で1塁走者のアウトが確定する時点(送球を完全に捕球したと審判がみなすタイミング)でタイムをかける。故意落球のルールの目的である“1塁走者をアウトにしたい目的での故意落球”を防止するためには、そのタイミングがベストである。 4:サードが打球をわざと落としたタイミングで即タイムをかける。プレーを選手が続行しようとしても、4人の審判がタイムをかけ続け、プレーを止める。その後1塁走者を1塁に戻す。打者はアウトとなる。 いかがでしょうか? 皆さんは故意落球を見たことがありますでしょうか?アンパイアとして、故意落球を見抜けるか?も大きなポイントです。良い映像があればこのコーナーでもアップしたいと思います。 ○● 前回の回答 (故意落球のルール どの状況で起こる?)●○ 正解(故意落球が起こる状況)は・・・ 1:故意落球は、野手の体やグラブを使って打球を落とした時のみ適用される。 4:故意落球は、走者が1塁にいる全てのケース(1塁、1,2塁、1,3塁、満塁)で適用される。 6:故意落球は、内野手がフライやラインドライブ(ライナー)を落とした時のみ適用される。 でした。 【解説】 回答を丸覚えすると早いのですが、目的を理解することは更に重要です。 ★ 故意落球のルールがある目的 ★ 「攻撃側に優位(足の速い走者とほぼ同意です)な走者を守備側が故意にアウトにする事を防止する」 ためです。 ■ 状況例 ■  1回裏、1塁にイチロー選手が出塁しました。彼が出塁すると?盗塁?エンドラン?投手の打者への攻め手に大きく影響する等、影響があるため、何とか彼をアウトにしたい守備側です。  2番打者はサードにライナーを放ちました。上記が頭にあったため、1塁走者のイチロー選手をアウトにしようとわざとライナーを落とし、ダブルプレーを狙いました・・・  アメリカでは、中米系の選手が故意落球を試みるのを数回見たことがあります。一瞬で起こるので“今のは故意落球だったのかなぁ???”と思っているうちにプレーが終了→ダブルプレーが完成してしまう事が殆どです。  分からないなぁと思うときは、思い切ってコールしてみましょう!飛び込んだり、タフな捕り方を試みていない場合でライナーを落としたら「あっ、故意落球かも!」とひらめかせてください。とにかく“経験する事”が一番大事です。30年審判していても、故意落球を経験せずに審判人生を終わる方も多いルールですから。 ※規則6.05(l)参照 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会