【第76回】 キャッチはいつ成り立つ?ダブルプレー編(ミドル)

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

[img align=left]http://www.umpire-dc.org/uploads/img662caab1266a7ded8868c.jpg[/img] 0アウトアウト走者1塁です。打者はセカンドゴロを打ちました。4-6-3のダブルプレーになりそうな平凡はなゴロでした。  セカンドから2塁上のショートに送球され、ショートはグラブで掴みました。その直後、1塁へ送球する動作に移った瞬間にボールを落としました。審判は、ショートがボールをグラブから右腕(送球腕)に握り替えた直後に落球した、ように見えました。 ※ 微妙な表現で恐縮です・・・ さて、このプレーは、どちらにアンパイアは判定すべきでしょうか? 1:“落球”とみなし、「セーフ。ドロップ・ザ・ボール」を宣告する。 2:“キャッチ”とみなし、「ヒズ・アウト!ヒズ・アウト!」と強く宣告する。 映像で宣告できないのが残念です・・・先日の平林の番組内にも、あったケースでした。 ポイントは、判定理由ですので、どちらの回答にしても、その理由を抗議があったと仮定して説明できるようにして下さい。 ○● 前回の回答(フライ捕球後の落球) ●○ 正解は・・・ 2:”キャッチした”とはみなせず、ノーキャッチ(セーフと同じメカニック)とコールする。 でした。 【解説】 フライをグラブに入れた後、5,6歩走って落球したケースです。 キャッチの定義は、ルールブックでは以下となっています。 ———————————————————————————————————— 2・15 『キャッチ(捕球)』  野手がインフライトの打球、投球または送球を手またはグラブでしっかりと受け止め、かつ、それを確実につかむ行為であって、帽子、プロテクターあるいはユニフォームのポケットまたは他の部分で受け止めた場合は捕球とはならない。 (中略)・・・要するに、野手がボールを手にした後、ボールを確実につかみ、かつ、意識してボールを手放したことが明らかであれば、これを落とした場合でも捕球と判定される。 ———————————————————————————————————— 今回のケースは、打球をグラブでつかんだ後も5,6歩全力で走り続けたケースです。ルールブックでは、 「野手がボールを手にした後、ボールを確実につかみ、かつ、意識してボールを手放した・・・」 とあるように、捕球後も野手は、捕球を確実にしたと受け取れる、つまり自分の体勢をコントロールする事が求められています。  あとは、捕球後全力で5?6歩走り続け、その後スピード緩める前に落球する事をどのように判断するか?です。これは各アンパイアにより違いが出てきます。実際の映像がないので共通の定義は難しいですが、UDCではスピードを緩める前に落球する事は「ノーキャッチ」とみなします。捕球後、スピードを緩めない、という事は、グラブ内でボールがお手玉したり、グラブ内でボールが動いていたり、グラブからボールが飛び出す直前のボールを更に握り変えたりしている可能性があるからです。  ダイビングキャッチをした野手がそのまま倒れ続けてくれた方が、アンパイアとしては、判断がしやすいんですけど、ね。  外野手が優勝決定するフライを捕球し、全力でマウンドに走る最中に落球した場合は??→上記と同じ様に判断して下さい(笑)。 ※規則2.15参照 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会