【140回】本当に「アカン」のか?

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こんにちは。濱野です。 番外編の済々黌-鳴門のプレイの解説を載せた後に、いろいろな方から「ウチではこうしています」というような情報を頂きました。ありがとうございました。 その中で気になったのは、「ホームプレートをポイントするのは第三アウト成立時ですが、本部記録席を振り返るのは守備側チームのアピール権が消滅してからです」という声でした。 前回も解説したとおり、アメリカでは二回ホームプレートをポイントして、その後に後方に振り返りますが、一連の動作で大きな声で行います。もし守備側が4つ目のアウトをとって第三アウトと置き換えた場合、改めて「No Run! No Run!」と明示のやり直しをするのです。 再び説明の繰り返しになってくどいかも知れませんが「That run scores! That run scores! Score that run!」は得点の明示を知らせるものであって、アピール権が残っているか否かを知らせるものではありません。だとしたらこの明示はアピール権の消滅を待つ必要は全くないということがお分かり頂けるのではないかと思いますが、いかがでしょうか? ■ クイズ140(ビギナー)■ メルマガ担当藤原からの申し送りの出題です。 関西のアクセントで「アカンやろー!」と怒号が飛んでいるのが聞こえます。 問題は最初のプレイについてです。日本チームの捕手は米国チームの走者と衝突しながらもボールを落としませんでした。しかしもし衝突の結果、ボールを落とした場合どのように判定されるべきでしょうか? 1.アウトである 2.セーフである 問題の性質上、二択以外ありえないです。 理由もともに考えてみてください。 ○● 前回の回答(3名の方から問い合わせのあったプレイ)●○ 正解は 2.一塁走者は守備妨害の宣告を受けた段階でアウト。打者は打球がファウルになったので打者にストライクカウントを一つ増やして試合再開。( でした。 ≪解説≫ 公認野球規則の盲点というか、記述されていない部分です。 これが通常のフェアのフライならば、「守備妨害で走者アウト、打者一塁へ。」という結論になるのですが、インフィールドフライルールの下で、それが結果的にファウルになってしまったというのですから、ややこしいですね。 実は、類題が過去のルールクイズに取り上げられています。副代表の藤原の執筆です。 http://www.umpire-dc.org/modules/d3blog/details.php?bid=113  また古い本で恐縮ですが、元パリーグ審判員の中村浩道さんが訳された『ジム・エバンスの絶対にわかるイラスト野球ルール』(1998年・日刊スポーツ出版社 ISBN 978-4817201911)の61ページにも以下の記述があります。 Q.走者一三塁。打球は三塁側のベンチ前にフラフラと上がりました。捕ろうとした三塁手は離塁していた三塁走者と衝突してファウルフライを捕球できませんでした。 A.三塁走者の守備妨害によるアウトが宣告されます。打者はそのまま打撃を継続します。 また、一木君からこの件について連絡をもらいました。 「この場合は守備妨害で即ボールデッドにしてはならない」とPBUCからの連絡があったそうです。打球がフェアになるのか、ファウルになるのか決定するまではボールインプレイで流せとのことです。フェア/ファウルで打者の処遇が変わってくるからです。妨害されながらも内野手がフェア地域でボールに触れることができればインフィールドフライルールによって打者もアウトになりますし、ファウルになればジムの解説のとおりストライクカウントを一つ増やして打者は打撃を継続することになります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR-まだ見ていないんですかぁ?DVDの購入方法はこちら -PR-