【151回】次打者は誰?(Milb宿題11)

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こんにちは。濱野です。 昨日、寒い中の天王洲公園においで頂いた皆様ありがとうございました。デモもかねた試合となると、わざわざ時間と交通費を使って来てくださった方に何か見て学んでもらいたいという思いで気合いも三倍増しくらいになります。前回の北里、昨日と見学して頂いて、来月の二人制セミナーのドリルで自分のものにしてもらいたいと思います。 一木君に送ってもらったマイナーリーグ宿題ですが、2012年度分は今回が最後となります。 最終回の今回はその中でも一番捻ってあった問題をお送りします。今年は基本的な問題が多かったと思います。私が現役のころは一筋縄ではいかない問題も多く苦労しました。出題者が変わったのかもしれません。   ■クイズ151■ 7回表、二死一塁。二番打者打者(飯田)のカウントは2-2。一塁走者(青木・一番打者)は次の投球時に盗塁を試みた。打者飯田はハーフスイング、球審はボールの判定。守備側監督はすぐに「振ってない?」と球審にリクエスト。その間に捕手は二塁に綺麗に送球し、二塁塁審は一塁走者青木にアウトを宣告。監督からの要求があったのでその後、球審は一塁塁審に “Did he go?”と尋ねた。一塁塁審は “Yes, he went!”とスイングの判定。8回の裏の先頭打者は誰でしょう? 1.青木 2.飯田 3.上野(三番打者) 4.遠藤(四番打者) 考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(走れっ!)●○ 正解は 2.二塁走者は守備妨害でアウト。一塁走者は二塁、打者走者には一塁が与えられる。 でした。 ≪解説≫ 考えるべきポイントは三点あると思います。 第一に他の野手に当たって方向が変わった打球についての取り扱いです。 「他の野手に触れて打球の方向が変わっている」ということと、その方向が変わってしまった打球を遊撃手が弾いてしまっているということです。まず打球の方向が変わってしまって、それを守備しようとした野手と走者の接触については、第78回その解説で取り上げているので、リンク先をご覧ください。 リンク先の文章の繰り返しにはなってしまいますが、打球の方向が変わった場合に、走者が守備妨害でアウトになることから保護されるのは、直接打球に当たったときのみです。一方、打球の方向が変わったとはいえ守備をしようとしている内野手と接触した場合にはその保護の対象外であり、走者はアウトになります。 第二に遊撃手が一度打球を弾いてしまっているということです。 遊撃手は一度はそのボールを守備する機会があったのですから、それを逸してしまった結果まで走者に負わせるのは気の毒なような気もしますが、すぐに拾える範囲、目安として“step and reach”の範囲内(一歩出して手を伸ばした範囲)にこぼしてしまった打球があり、それを拾いに行こうとしているのならば打球に対する守備者優先の原則は生きるのでその走者はアウトになります。これが例えば、打球を偶然蹴ってしまい、かなり遠くに転がったのを拾いに行こうとして走者と衝突したような場合は、もはや打球を処理しているとは言えないのでボールを持たない野手とぶつかったという理由で走塁妨害が宣告されることになります。 最後に妨害が成立するとして、それはダブルプレイを防ぐ目的で故意に行なわれたのかどうかという点です。もし走者の行為が故意ならば、打者走者もアウトにしなければなりません。 設問では走者は遊撃手を飛び越えようとしていたのですから、遊撃手を避けようという意識は伺えます。なのでこの走者に故意にダブルプレイを防ぐために妨害したというわけではなさそうで、打者走者までもアウトにするのは酷であります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR-UDCのDVDがクレジットカードでもお買い求め頂けるようになりました!こちら -PR-