【152回】いわゆる「押し出し」と第三アウトの関係

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こんにちは。濱野です。 昨日は前代表平林とリトルシニア南関東支部の審判講習会に呼んで頂き、お邪魔しました。 こちらの皆様にはここ数年続けて呼んで頂いております。今年は二人制をやってみたいということで、約100名の参加者の皆様に寒い中頑張って頂きました。 確かに審判学校で約一カ月使って身に付ける内容をたった一日でこなすということには無理です。しかしそれでも、コミュニケーションの大切さや、全ての塁を自分が見なければいけないという責任がのしかかり、それに伴いいつもよりも緊張感をもって審判に取り組まなくてはならないことは参加者の皆様にもご理解いただけたのではないかと思います。 二人制には経験の浅い審判の成長のための要素が濃縮されています。 一人でも多くの皆様に取り組んで頂きたいと思います。 12月22日(土)に二人制クリニックが行なわれます。UDCにしかできない講習会だと自負しております。一人でも多くの皆様にお会いできることを楽しみにしています。   ■クイズ152■ マイナーリーグの宿題を紹介している間に会員の方から寄せられた質問を皆さんと共有致します。 二死満塁。打者が四球を得、いわゆる「押し出し」の形になった。三塁走者、一塁走者、打者走者はきちんと次塁に触れたが、二塁走者は進塁の際、三塁に触れないまま、三本間で、ベースコーチとなにやら言葉を交わしていた。それを見た捕手は三塁手に送球しこの走者はタッグアウトとなった。二塁走者がアウトになったとき、三塁走者はすでに本塁に触れていた。三塁走者の得点は認められるか? 1.タイムプレイとなる。この設問の場合は得点となる。 2.二塁走者の三塁でのアウトはフォースアウトの形となるので、得点は認められない。 3.設問の場合は得点は認められる。 考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(次打者は誰?)●○ 正解は 3.上野(三番打者) でした。 ≪解説≫ 実際にあり得ないことも無いケースだなと思いました。 ——————————————————————– 公認野球規則 9.02【原注2】ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない。  塁審は、球審からの要請があれば、ただちに裁定を下す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。  ハーフスイングについて、監督または捕手が前記の要請を行なってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるように常に注意していなければならない。 ——————————————————————– 一見、難しそうに思える問題ですが、冷静にプレイが発生した順番を時系列で考えれば自ずと答は出てくると思います。判定の下された時系列で考えてしまうと少し混乱してしまいますね。それが出題者の狙いだと思います。 つまり、ハーフスイング(言い換えると最終的なジャッジは三振)の方が、盗塁失敗よりも先に起きていたということです。ということはこのイニングの第三アウトは走者の盗塁失敗ではなく、打者の三振ということになるので、次イニングの最初の打者はハーフスイングの結果三振に終わった二番打者の次打者である三番打者ということになります。 <ちなみに情報> 英文のルールブックの打順間違い(6.07規則説明)に出てくる例題は Abel Baker Charles Daniel Edward Frank George Hooker Irwin というアルファベットの順番の選手の名前が出てきます。 前回の出題は、それを日本語に置き換えて五十音順の打順にしてみました。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR-初心者のみならず、全審判が共有すべき基本が詰まっています。 -PR-