【154回】打順はどうなる?

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 更新が遅れて申し訳ありません。本日が今週末に行なわれる二人制講習会の申し込み締め切り日となります。「ウチの団体は普段、四人制をやらないので、二人制講習会に出ても仕方がないのです」という声を耳にしました。すでに会員の皆様には届いていると思いますが、私は二人制の意義について書きました。藤原がメールマガジンにも転載しております。二人制を知ると、三人制や四人制がとてもやりやすくなります。 すでにお申込みの方は土曜日にお会いしましょう。まだの方、お急ぎ下さい!   ■クイズ154(ミドル)■ 相模原の二人制見学会のときに実際に起きた事例です。 以下のようなラインナップです。DH制が採用されています。 1 青木 CF 2 石川 2B 3 植木 3B 4 榎本 DH 5 大井 1B 6 神田 RF 7 木下 LF  8 工藤 SS 9 剣持 C P 小島   スコアは0-0で延長に入り、守備側チームは野手は控えの野手を使い切ってしまいました。投手の小島は右投手。無死走者なしでイニングの先頭打者を三塁ゴロの仕留めたと思いきや、イレギュラーバウンドで三塁手の植木の顔面に当たってしまいました。打球が転々とする間に打者走者は二塁に到達。無死二塁で次打者は左の強打者です。守備側チームの監督は、三塁手が怪我でプレイ続行不可能となったのでDHの榎本を三塁の守備につかせ、さらに投手小島をライトの守備に回し、左投手の佐藤を登板させたいようです。この場合、打順についてどのように処理したら良いでしょうか? 1.DHが守備につき、同時に投手も他の守備位置に回るという交代は認められない。 2.DHが三番打者に代わって守備についたので元々の投手の小島が三番に入り、新しい投手佐藤は、右翼手神田の打順の番に入る。 3.元々の投手小島と新しい投手佐藤は、試合から退く選手の打順である3番と6番のいずれにも入れるが、DH解除を含む複数の交代が行なわれたときは、球審が打順を決める権限を持つ。 4.元々の投手小島と新しい投手佐藤は、試合から退く選手の打順である3番と6番のいずれにも入れるが、DH解除を含む複数の交代が行なわれたときは、監督が打撃順を決めなければならない。 考えてみてください。 ○● 前回の回答(次打者は誰?)●○ 正解は 2.四球を得た打者の次の打順の打者である。 でした。 ≪解説≫ ——————————————————————– 公認野球規則 6.08 打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする) (a)審判員が”四球”を宣告した場合。 【原注】ボール四個を得て一塁への安全進塁権を得た打者は、一塁へ進んでかつこれに触れなければならない義務を負う。 ——————————————————————– 上記野球規則の私が赤字にした部分だけを読み過ぎてしまうと、確かに四球を得ただけで一塁に触れていない打者はまだ打撃を完了していないように思ってしまいます。しかし、この規定以前に他の規則が先に書いてあるのです。 ——————————————————————– 6.04 打者は、アウトになるか、走者となったときに、打撃を完了したことになる。 ——————————————————————– 6.08に従うと、打者は「審判員が”四球”を宣告した場合に走者となる。」と書いてあります。そして、6.04を読むと、「打者は、走者になったときに、打撃を完了」と書いてあります。この二つの条項を合わせると、、打者は四球を宣告されたとき、走者となり、打撃を完了したことになるという解釈が成り立ちます。 実際に現場で意見が割れてしまったそうなので、「野球の常識で考えれば」と切り捨てられない質問かと思い、取り上げて丁寧に野球規則に則って考えてみました。参考にして頂ければ幸いです。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR-初心者のみならず、全審判が共有すべき基本が詰まっています。 -PR-