【157回】ファウルの後は?

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濱野です。こんにちは。 一昨日は、東京都墨田区の 本向少年野球リーグにルール&マナー教室および審判講習会に行ってきました。 試合に出られない子も含めて、子どもたちを応援していこうというリーグの姿勢に感銘を受けました。 天気予報が悪かったため、体育館での開催となりました。午前中のルール&マナー教室では、メモ帳片手に熱心に聞いてくれる子もいるくらい、概ね楽しく学んで貰えたかなと思います。雪の降り方がどんどん激しくなってきたので、午後の審判教室は理論だけでドリルは割愛となりました。帰れる間に帰らないと危険ですからね。今度は是非お天気の良いときに呼んで下さい。ありがとうございました。 ■クイズ157(ビギナー)■ 走者一塁。ヒットエンドランが試みられていましたが、打球はファウルになりました。一塁走者は一塁の近くまで戻って来ましたが、塁に触れませんでした。 アメリカのプロ野球ではどのような運用が為されているでしょうか? 1.球審は走者が元の塁に戻るまでプレイを宣告することはない。 2.プレイが宣告された後、投手の投球前に守備側のアピールで走者はアウトになる。 3.守備側のアピールが無くても、走者アウトになる。 4.ペナルティはないので正直なところ誰も気にしていない。 考えてみてください。 ○● 前回の回答(投手のペナルティはボークだけ?)●○ 正解は 2.軸足を投手板上に戻した時点で、タイムを宣告し投手に両手を離すように警告。 でした。 ≪解説≫ 少なくともアメリカのプロ野球ではボークではなく、タイムをかけて警告します。 設問の表題が、大きなヒントになっていたのですが…. ——————————————————————– 公認野球規則 8.01【注6】ワインドアップポジションとセットポジションとの区別なく、軸足を投手板に触れてボールを両手で保持した投手が、投手板から軸足をはずすにあたっては、必ずボールを両手で保持したままはすさねばならない。また、軸足を投手板からはすした後には、必ず両手を離して身体の両側に下ろし、あらためて軸足を投手板に触れなければならない。 ——————————————————————– すでに何度か説明した通り、【注】は日本独自のものではありますが、アメリカでも同様の運用が為されており、投手は投手板から軸足を外して次に触れ直すまでに両手を離さなくてはなりません。 しかし、投手がその義務を怠った場合のペナルティが記載されていません。 どうすれば良いのでしょうか? 弊社の『ボークDVD』の中で、ジム・エバンス校長は設問の事例をきちんと取り上げていて、ペナルティについても述べています。 Penalty: Warning! 9.01(b) Repeat offenses or defiance to comply may result in ejection! <拙訳>ペナルティ:警告! 9.01(b) 違反の繰り返しやルールに従うことに反抗的な態度を示した場合は退場も有り得る! ということなので、9.01(b)を見てみましょう。 ——————————————————————– 9.01(b)各審判員は、リーグおよびプロフェッショナルベースボールの代表者であり、本規則を厳格に適用する権限を持つとともに、その責にも任ずる。審判員は、プレーヤー、コーチ、監督のみならず、クラブ役職員、従業員でも、本規則の施行上、必要があるときには、その所定の任務を行なわせ、師匠のあるときには、その行動を差し控えさせることを命じる権限と、規則違反があれば、規定のペナルティを科す権限とを持つ。 ——————————————————————– 球審としては、投手が軸足を投手板から外したのに両手は体の前で合わせたまま再び投手板上に足をのせたら 「Time! Break your hands and start over!」と投手に命じます。日本語だと 「タイム! 両手を離してからやり直して」 という感じでしょうか。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会