【161回】アウトになった走者の妨害?

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 プロ野球もスプリングトレーニングの時期になって、皆様もそろそろ始動という感じでしょうか? 昨日まで大阪のクリニックにご参加頂いた皆様、ありがとうございました。 我々も今週末の東京クリニックの最終準備をしています。私の担当するルールドリルは、副代表藤原の発案で、上位3名に景品を出すそうです。毎回このルールクイズをご覧頂いている皆様には易しすぎて満点続出でじゃんけんか抽選になってしまうと思います。満点を取って景品を持って行ってください。 締切は本日だそうなので、まだの方はお急ぎください。 今回も会員の方からの質問を皆様とシェアして勉強していきましょう。 ■クイズ161(ビギナー)■ 無死一塁。遊撃ゴロ。遊撃手はセカンドベースに入った二塁手に送球、一塁走者をフォースアウトにした。審判が見たところ一塁走者に故意はなかったが、二塁手が一塁にボールを転送する際に既にアウトになった一塁走者と接触してしまった。結果、二塁手は一塁手に良い送球をすることができなかった。審判員はどのような裁定を下すべきか? 1.既にアウトになった走者の妨害で、打者走者もアウトにする。 2.一塁走者が二塁手と接触した時点でボールデッド一死一塁で再開。 3.ボールインプレイで試合は進む 考えてみてください。 ○● 前回の回答(複数の野手が打球を追いかけて)●○ 正解は やはり守備者優先で「That’s interference!」 でした。 ≪解説≫ ——————————————————————– 公認野球規則 7.08 次の場合、走者はアウトとなる。 (b)走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。 【原注1】打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。 —————————————————————— 最終的に中堅手が打球を処理したのは結果論でしかありません。打球が打たれた瞬間は、遊撃手がボールを追いかけたということは、打球に対する直接の守備行為をしたとしか解釈のしようがないと思います。 以前、取り上げた動画です。結果的に捕手が打球を処理(結局打球に触れることはできなかったが)していますが、飛球が上空にある間に一塁手と一塁走者が接触したので、一塁走者は一塁手の守備を妨害したという理由でアウトになっています。 誰が捕るのかわからない打球の場合は、それを捕る可能性のあるどの野手でも妨害すれば守備妨害は成立するということです。故意であったかどうかに関わりなく、打球を処理しようとする野手を結果的に妨害してしまえば守備妨害は成立します。 これが例えば外野への明らかな安打で、内野手が中継プレイに備えて走者の走路に入って接触したような場合、その内野手は打球に対しての守備行為を行っているわけではありませんから、逆に走塁妨害になります。 裁定によって不利を蒙ったチームは、どちらにせよ不平を言うと思います。このような場面では、審判としては自分の出した判定に拘泥して強気にふるまうことが大事です。 ★UDC野球ルールクイズ委員会