【164回】グラブについて

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こんにちは。濱野です。 現在、WBCの準決勝の真っ最中ですが、来月はIBAF(International Baseball Federation, 国際野球連盟)の会議が東京で開かれ、私の友人 Tony Jones氏がフィンランドからやってきます。 (北欧のフィンランドでも野球をやっているのですよ! http://www.ibaf.org/en/nation/c9078a6e-dd3e-4fff-8e80-cf5ac3416e2b) ちなみに、彼がフィンランド野球ソフトボール連盟の会長だと今知りました。 これは昨年の10月にISF(International Softball Federation、国際ソフトボール連盟)が IBAFと統合して2020年のオリンピック競技復帰を目指すことを決めたことに呼応するものです、ISFとの合併の是非を決める会議であります。 野球、ソフトボールどちらの競技連盟も単独での五輪競技復帰は難しいとの判断が働いたものと思われます。2020年に東京が五輪招致に成功した暁には、野球、ソフトボールともに復帰できると良いのですが。。 その意味で今回のWBCでのイタリア、オランダ(実際はオランダ領アンチル諸島の選手が殆どですが)の躍進がとても大きく、良い方向に運ぶのではないでしょうか?希望的観測の域を出ないのが辛いところです。 ■クイズ163(ビギナー)■ 次に挙げる選手で野球規則上問題のあるのは誰でしょうか?。 1.何も持たず、素手で守備位置についた三塁手 2.ファーストミットを使用している外野手 3.グラブを使用している捕手 4.ウェブと締めひもの色が全体と異なるグラブを使っている三塁手 考えてみてください。 ○● 前回の回答(アウトになった走者の妨害?)●○ 正解は 2.繰り抜いて、中に樹脂を流し込んだバットを使用しようとした選手 4.三塁ゴロを打った時に、バット全体が手から抜けて打球を処理する三塁手妨げた打者 でした。 ≪解説≫ ——————————————————————– 公認野球規則 1.10 バット (c)バットの握りの部分(端から18インチ(45.7センチ))には、何らかの物質を付着したり、ザラザラにして握りやすくすることは許されるが、18インチの制限を超えてまで細工したバットを試合に使用することは禁じられる。 【付記】審判員は、打者の使用したバットが、打者の打撃中または打撃完了後に、本項に適合していないことを発見しても、打者にアウトを宣告したり、打者を試合から除いたりする理由としてはならない。 【原注】パインタールが18インチの制限を超えて付着していた場合には、審判員は、自らの判断や相手チームからの異議があれば、バットの交換を命じる。制限を超えた部分のパインタールが取り除かれた場合だけ、打者は以後その試合でそのバットを使用することができる。  バットの使用以前に指摘がなければ、本項に適合していないバットによるプレイはすべて有効であり、また、そのプレイについては提訴は認められない。 6.06 次の場合、打者は反則行為でアウトになる。 (d)打者が、いかなる方法であろうとも、ボールの飛距離を伸ばしたり、異常な反発力を生じさせるように改造、加工したと審判員が判断するバットを使用したり、使用しようとした場合。  このようなバットには、詰めものをしたり、表面を平らにしたり、釘を打ちつけたり、中をうつろにしたり、溝をつけたり、パラフィン、ワックスなどでおおって、ボールの飛距離を伸ばしたり、異常な反発力を生じさせるようにしたものが含まれる。  打者がこのようなバットを使用したために起きた進塁は認められないが、アウトは認められる。  打者はアウトを宣告され、試合から除かれ、後日リーグ会長によってペナルティが科せられる。 【原注】打者がこのようなバットを持ってバッタースボックスに入れば、打者は規則違反のバットを使用した、あるいは使用しようとしたとみなされる。 6.05 打者は、次の場合、アウトとなる。 (h)【原注】バットの折れた部分がフェア地域に飛び、これに打球が当たったとき、またはバットの折れた部分が走者または野手に当たったときは、プレイはそのまま続けられ、妨害は宣告されない。打球がバットの折れた部分にファウル地域で当たったときは、ファウルボールである。  バット全体がフェア地域に飛んでプレイを企てている野手(打球を処理しようとしている野手だけでなく、送球を受けようとしている野手も含む)を妨害したときには、故意であったか否かの区別なく、妨害が宣告される。 —————————————————————— バットの規定については、長さや太さの制限については余裕があれば覚えておく程度で良いとおもいますが、それより大事なのはペナルティについてです。 バットの細工について、「バットを握り易くするための加工」および「バットの飛距離を伸ばすための加工」の二種類があり バットを握り易くするための加工、つまり、滑り止め(松脂やグリップテープなど)についてはグリップの部分、具体的に言えばグリップエンドから45.7cmまでにだけ許されています。しかし、この規制を超えた部分に滑り止めが付いているバットを使用したとしてもプレイを無効にしたり、誰かがアウトになるといったペナルティは無いことを覚えておいて下さい。 これに対し、バットの飛距離を伸ばす加工については、打者がそのバットを打者席に持ち込んだだけでアウトを宣告されます。 次に、打った時にバットの折れた部分が打球を処理する野手を妨げたときと、バット全体が飛んで野手が打球を処理できなかった場合とで扱いが異なります。折れたバットが飛んだときは打者(走者)にペナルティはありませんが、手が滑るなどしてバット全体が飛んだときは、故意であろうとなかろうとその打者はアウトになります。折れたバットの行方はコントロールできませんが、バット全体はコントロールすべきという立法者の意図です。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR- 春から新たに野球審判を始める方、ぜひ見て下さい!オンラインショップでも 扱っています。-PR-