【165回】捕球の定義について

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 プロ野球もレギュラーシーズンが始まりました。皆様におかれましてもシーズン本番に突入という感じだと思います。 内川代表も触れていましたが、UDC監修の書籍が二冊出ました。 でも宣伝は三冊します。 『もっとうまくできる!少年野球 審判のコツ60』メイツ出版 http://www.mates-publishing.co.jp/?p=17148 井上と私が写真のモデルです。 『わかりやすい軟式野球のルール』成美堂出版 http://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314181/ 内川代表と私が写真のモデルです。 このような書籍編集を通じてUDCのノウハウを皆様と共有できることを嬉しく思います。 さきのルール改正についても、どちらの本もきちんとフォローしているので書店で見かけたら是非とも手にとって頂ければと思います。 出来上がった本の写真を見ての我が妻の感想は「肌がたるんできたね…」でした。そう言われて、自分を客観的に見てみると確かに肌に衰えが出てきているようです。気持ちだけは若くありたいと思います。 ちなみに同シリーズの 『わかりやすい野球のルール』成美堂出版 http://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314174/ こちらのUDC会員の粟村哲志さん監修です。執筆もご粟村さんです。こちらもよろしくお願い致します。 ■クイズ165(ビギナー)■ 以下に公認野球規則2.15(catch「キャッチ」(捕球)の定義)を掲載致します。 実は、捕球の判定は下記の文章通りの運用は為されておりません。つまり、我らが師匠、ジム・エバンスによると、ルール自体が誤っているわけです。以下の選択肢のうち、誤りを含んでいるのはどれでしょうか? 1.野手が、インフライトの打球、投球または送球を、手またはグラブでしっかりと受け止め、かつそれを確実につかむ行為であって、帽子、プロテクター、あるいはユニフォームのポケットまたは他の部分で受け止めた場合は、捕球とはならない。   2.また、ボールに触れると同時、あるいはその直後に、他のプレーヤーや壁と衝突したり、倒れた結果、落球した場合は“捕球”ではない。 3.野手が飛球に触れ、そのボールが攻撃側のチームのメンバーまたは審判員に当たった後に、いずれの野手がこれを捕えても“捕球”とはならない。野手がボールを受け止めた後、これに続く送球動作に移ってからボールを落とした場合は、“捕球”と判定される。 4.要するに、野手がボールを手にした後、ボールを確実につかみ、かつ意識してボールを手放したことが明らかであれば、これを落とした場合でも“捕球”と判定される。 UDCの講習会に参加して頂いている方には易しい問題だと思うので、敢えて問題のレベルは初級とさせて頂きます。 ○● 前回の回答(グラブについて)●○ 正解は 2.ファーストミットを使用している外野手 でした。 ≪解説≫ 野球ルールに、『野手』という大項目はありませんのでどの野手がどの用具を使用できるのかは1.12から1.15を参照し、さらには野球の常識というか慣例によって規定されています。 ——————————————————————– 公認野球規則 1.12 捕手の皮製ミットの重量には制限がない。その大きさは、しめひも、皮のバンドまたはミットの外縁につけられているふちどりも含めて外周で38インチ(96.5センチ)以下、ミットの先端から下端までは15インチ半(39.4センチ)以下でなければならない。ミットの親指の部分と人さし指の部分との間隔は、その先端で6インチ(15.2センチ)以下、親指の叉状の部分で4インチ(10.2センチ)以下でなければならない。  親指と人さし指との間にある網は、両指の先端をつなぐ部分の長さは7インチ(17.8センチ)以下、先端から親指の叉状の部分までの長さは6インチ以下に作る。網はひもで編んだものでも、皮革で被覆したひもで編んだものでも、または、手のひらの部分の延長となるように皮革をひもでミットに結びつけたものでもよいが、前記の寸法を超えてはならない。 1.13 一塁手の皮製ミットの重量には制限がない。その大きさは、縦が先端から下端まで12インチ(30.5センチ)以下、親指の叉状の部分からミットの外縁まで測った手のひらの幅が8インチ(20.3センチ)以下、ミットの親指の部分と人さし指の部分との間隔は、ミットの先端で4インチ(10.2センチ)以下、親指の叉状の部分で3インチ半(8.9センチ)以下でなければならない。この間隔は一定に保ち、皮以外のものを用いたり、特殊な方法で間隔を大きくしたり、伸ばしたり広げたり、深くすることは許されない。  親指と人さし指との間にある網は、その先端から親指の叉状の部分まで長さが5インチ(12.7センチ)以下になるように作る。網はひもで編んだものでも、皮革で被覆したひもで編んだものでも、または、手のひらの部分の延長となるように皮革をひもでミットに結びつけたものでもよいが、前記の寸法を超えてはならない。しかし、網のひもに皮以外のものを巻きつけたり、ひもを皮以外のもので包んだり、または網を深くしてわな(トラップ)のようなあみ形にすることは許されない。 1.14 一塁手、捕手以外の野手の皮製グラブの重量には制限がない。グラブの寸法を測るには、計測具または巻尺をグラブの前面またはボールをつかむ側に接触させ、外形をたどるようにする。その大きさは、縦が四本の指の各先端から、ボールが入る個所を通ってグラブの下端まで12インチ(30.5センチ)以下、手のひらの幅は、人さし指の下端の内側の縫い目から、各指の下端を通って小指外側の縁まで7インチ4分の3(19.7センチ)以下である。  親指と人さし指との間、いわゆる叉状の部分(クロッチ)に皮の網または壁形の皮製品を取りつけてもよい。網はクロッチをぴったりふさぐように二枚の普通の皮を重ね合わせて作っても、トンネル型の皮や長方形の皮をつなぎ合わせて作っても、または皮ひもを編んだもので作ってもよいが、わな(トラップ)のようなあみ形にするために皮以外のものを巻きつけたり、皮以外のもので包むことは許されない。網がクロッチをきっちりふさいだとき、網は柔軟性があってもさしつかえない。数個の部品をつなぎ合わせて網を作るにあたって、それぞれをぴったりとくっつけなければらない。しかし、部品をわん曲させてくぼみを大きくさせてはならない。網はクロッチの大きさを常に制御できるように作らなければならない。  クロッチの大きさは、その先端の幅が4インチ半(11.4センチ)以下、深さが5インチ4分の3(16.4センチ)以下、下端の幅が3インチ半(8.9センチ)以下である。網はクロッチの上下左右どの部分にでも、きっちりと取りつけられていなければならない。皮のしめひもで結びつけられたものは、しっかりとつなぎ合わされ、伸びたりゆるんだりしたときには、正常の状態に戻さなければならない。 1.15 投手のグラブの規格および構造は、1.14規定のとおりであるが、別に次の制限がある。 (a)投手用のグラブは縫い目、しめひも網を含む全体が一色であることが必要で、しかもその色は、白色、灰色以外のものでなければならない。 (b)投手は、そのグラブの色と異なった色のものを、グラブにつけることはできない。 (c)球審は、自らの判断または他の審判員の助言があれば、あるいは相手チームの監督からの異議に球審が同意すれば、本条(a)または(b)に違反しているグラブを取り替えさせる。 —————————————————————— 上記野球規則を踏まえた上で、選択肢を見ていきましょう。 1.何も持たず、素手で守備位置についた三塁手 常識的には、怪我を避けるために野手は規則1.14の規定を満たしたグラブを使用すべきだと思いますが、素手での捕球もルールで認められているように、グラブやミットを着用せずに守備位置につくことは違反にはなりません。 2.ファーストミットを使用している外野手 1.14の最初の文章が答えです。「一塁手、捕手以外の革製グラブ」とあるので、一塁手、捕手以外の選手はグラブしか使用できないことを示唆しており、運用もそのように為されています。 3.グラブを使用している捕手 公認野球規則上では捕手は、捕手用ミット、一塁手用ミット、グラブのどれを使用しても問題ありません。一塁手は一塁手用ミットおよびグラブ、他の野手はグラブのみの使用となります。 但し、捕手に関しては怪我を避ける観点から特に若年層の野球において捕手用ミット以外の使用を禁じている内規を持っている競技団体も多いようですから、皆様の所属の団体にご確認下さい。 4.ウェブと締めひもの色が全体と異なるグラブを使っている三塁手 ウェブと締めひもの色が全体と異なるグラブを使えないのは投手です。野手のグラブの色については特に規定されていません。 但し、日本のアマチュアでは競技団体によっては、野手のグラブについても詳細な規定を定めているところも多いので所属の団体の規定に従って下さい。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR- 春から新たに野球審判を始める方、ぜひ見て下さい!オンラインショップでも 扱っています。-PR-