【168回】死球とは?

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。 UDCが審判を受け持っている大学準硬式野球の春のリーグ戦が始まりました。実質上、関東近県で通える方に対してのみのお知らせになってしまい大変恐縮ではありますが、会員の皆様に実際に二人制で審判をして頂きます。全試合とは行きませんが、スタッフの都合のつく限り書く試合会場には行くようにはしており、査定してすぐにフィードバックを行います。多くはない金額ですが、審判料もお出ししています。通常のクリニックや講習会ですと、我々が皆様から受講料を頂きますが、このリーグ戦では、逆に皆様にお支払いして、更にフィードバックが受けられます。 一人でも多くの会員の方にご参加頂きたいプログラムです。 ■クイズ168(ビギナー)■ リーグでも屈指の速球派投手が登板しています。打者は振り遅れまいとスイングの始動を早めにしています。投手の手元が狂ったのか、内角をえぐるような投球が来て、打者は為す術もなく投球に当たってしまいました。 1.投球を避けていないので、死球は認められない。ボールインプレイである。 2.死球として打者に一塁を与える。 3.わざと投球に当たりに行く欺瞞行為で、打者にストライクがひとつ追加される。 考えてみて下さい。 ○● 前回の回答(バントとは?)●○ 正解は 3.ファウルとして同じボールカウントで打ち直し。 でした。 ≪解説≫ 「スリーバント失敗」とした方も多かったのではないでしょうか? 前回の出題も、超重要です。もし実際の試合でこのプレイが起こったら、選手や監督、おそらく打者本人も含めてみんな「スリーバント失敗」だと思い込んでいるでしょうから、審判は正しくルールを適用すること自体にとても勇気がいる状況になると思います。「みんなアウトって思い込んでいるからいいや」では駄目です。審判だけは正しいルールの適用を貫かなくてはなりません。 ほとんどの方が、「バント」の定義を「バットのグリップでない太い部分を握ってバットに当てる行為」であるとか、「右手と左手を離してバットを握って当てる行為」であると勘違いしているようです。このように認識されている方は、今日限りそれを改めて頂きたいと思います。 では、バントとは何なのか? ——————————————————————– 2.13 bunt「バント」―バットをスイングしないで、内野をゆるく転がすように意識的にミートした打球である。 —————————————————————— 上記の通りです。 規則は「バットを握る位置」とか、「両手の位置関係」などはバントの要件とはしていません。「バットをスイングしない」「(内野をゆるく転がすように)意識的にミート」という2つの要件のどちらも満たしたものが「バント」ということになります。 設問では「スイングをしないで」という要件は満たしていますが、打者は投球を「意識的にミートさせよう」とした訳ではなく、投球を避けようとした際にたまたまバットがボールに当たってしまったのです。両方の要件を満たしていないので、これは「バント」とは言えず、バントではないので、「スリーバント失敗」のアウトも成立しません。 ルールブックを良く読むと、知らないことってたくさんあるはずです。 審判として必ず知っておかなければならない重要な違いです。 ★UDC野球ルールクイズ委員会 -PR- 春から新たに野球審判を始める方、ぜひ見て下さい!オンラインショップでも 扱っています。-PR-