【182回】得点は何点?

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。
UDCが審判を請け負わせて頂いている準硬式大学野球の秋のリーグ戦の開幕試合で二人制で球審をやらせてもらいました。私が最近やっているのは一人審判ばかりだったとはいえ、恥ずかしいミスをしてしまいました。

一死走者一塁で、三塁線に早い打球のゴロが転がりました。三塁手が好捕してそのまま離塁していた走者にタッグ。私はフェアのポイントをした後に、ためらうことなくアウトを宣告。コールしてから「あれ?」と塁審を務めてくれた会員さんの方を向くと、こちらを見て笑っています。

そうです。私はするべきだったのは、フェアのコールだけ。後は塁審の責任でした。ダブルコールにならなくて良かったですし、角度的にも最悪で判定が正しかったのも偶然です。

やはり審判は継続的なトレーニングが必要だと身にしみて再認識した次第です。

クイズ182(ミドル)

今回も質問箱からシェアさせて頂きます。

二死走者一塁二塁のとき、打者が左中間に三塁打を打ちました。。このとき、二塁ベースいた内野手が打者走者が二塁を空過しているとして、ボールを三塁手からもらい二塁塁上でアピールを行いました。

これを二塁塁審が認めスリーアウトでチェンジとなりました。

スコアボードに二点が記録されると、守備側のチームの監督から、「打者が二塁を空過した時点では、まだ一塁走者は本塁に到達していなかったのだから、得点は一点のはずだ!」と抗議がありました。

監督の抗議は正しいでしょうか?そしてこのイニングの得点は何点でしょうか?
考えてみてください。

前回の回答(ファイナルスコアは?)

正解は
7対2でビジティングチーム勝利
でした。

「ビジティングチームが3対2で勝ち」とした人がほとんどではないでしょうか?

公認野球規則4.11
正式試合においては、試合終了時の両チームの総得点をもって、その試合の勝敗を決する。

(d)4.12(a)によりサスペンデッドゲームにならない限り、コールドゲームは、球審が打ち切りを命じたとおきに終了し、その勝敗はその際の両チームの総得点により決する。

【注】我が国では、正式試合となった後のある回の途中で球審がコールドゲームを宣したとき、次に該当する場合は、サスペンデッドゲームとしないで、両チームが完了した最終均等回の総得点でその試合の勝敗を決することとする。
(1)ビジティングチームがその回の表で得点してホームチームの得点と等しくなったが、表の攻撃が終わらないうち、または裏の攻撃が始まってもホームチームが得点しないうちにコールドゲームが宣せられた場合。
(2)ビジティングチームがその回の表でリードを奪う得点を記録したが、表の攻撃が終わらないうち、または裏の攻撃が始まらないうち、あるいは裏の攻撃が始まってもホームチームが同点またはリードを奪い返す得点をしないうちにコールドゲームが宣せられた場合。

多くの皆さんは、上記4.11【注】の結論の部分(斜字の個所)だけを読んで、「日本ではサスペンデッドゲームを原則として採用していないので、表の攻撃中にコールドゲームになった場合は、その打ち切られた表のイニングの得点は無かったことになる」と信じているようです。

ところが、「最終均等回の総得点」がその試合の最終スコアとなるには、条件があるのです。

それが、(1)と(2)です。

設問では試合は5回を過ぎているので成立しています。5回を終了時にビジティングチームがリードを既に奪っています。8回の表にビジティングチームが更に4点を入れてリードを広げたところ、コールドゲームが宣せられたということです。

この8回の表の4点で、(1)ホームチームの得点と等しくなった あるいは(2)リードを奪う結果、となったでしょうか?

否、ですね。8回の攻撃が始まった時点で既にビジティング(先攻)チームがリードしていたので、表の攻撃で何点入ろうとも上記二つの条件を満たすことはあり得ません。

ですから、4.11(d)【注】を適用するには、6回以降の表の攻撃が始まる時点でホームチーム(後攻)がリードしているか、同点でなければなりません。覚えておいて下さい。

※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会