【187回】ダブルスチールで

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最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

クイズ187(ビギナー)

無死走者一塁二塁。攻撃側はダブルスチールを企てました。捕手は三塁に送球しようとしましたが、投球を見送った後に打席を外した右打者と接触してしまいました。これで捕手は三塁への送球を諦め、二塁に送球し、その送球によって一塁走者をアウトにすることには成功しました。
審判がとるべき正しい処置を考えてみて下さい。特に二塁から三塁に行った走者はどう扱いますか?

前回の回答(出題者の意図は?)

正解は
アピールは認められる
でした。

公認野球規則 7.10
本条規定のアピールは、投手が打者へ次の一球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレイをしたりプレイを企てるまでに行なわなければならない。
イニングの表または裏が終わったときのアピールは、守備側チームのプレーヤーが競技場を去るまでに行なわなければならない。
アピールは、その消滅の基準となるプレイまたはプレイの企てとはみなさない。
投手がアピールのために塁に送球し、スタンドの中などボールデッドの個所にボールを投げ込んだ場合には、同一走者に対して同一塁についてのアピールを再びすることは許されない。
第三アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員がそのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、そのイニングにおける第三アウトとなる。
また、第三アウトがアピールによって成立した後でも、守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、その有利となるアピールアウトを選んで、先の第三アウトと置きかえることができる。
“守備側チームのプレーヤーが競技場を去る”とあるのは、投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れたことを意味する。 【7.10原注】アピールするときに、投手がボークをした場合には、その消滅の基準となるプレイとみなされる。
アピールは言葉で表現されるか、審判員にアピールとわかる動作によって、その意図が明らかにされなければならない。プレーヤーがボールを手にして塁に何げなく立っても、アピールをしたことにはならない。アピールが行なわれているときは、ボールデッドではない。
【注1】アピール権消滅の基準となるプレイには、投手のプレイはもちろん、野手のプレイも含まれる。たとえば打者がワンバウンドで外野席に入る安打を放って二塁に達したが、途中一塁を空過していた。プレイ再開後、投手が一塁へアピールのために送球したところ、悪送球となって、プレイングフィールド内を転々とした。これを拾った一塁手が一塁でアピールをすることはできるが、二塁走者がその悪送球を利して三塁へ走ったのを見て三塁へ送球してしまえば、一塁でのアピール権は消滅する。
【注2】攻守交代の場合と試合終了の場合との区別なく、いずれの場合でも投手および内野手が、フェア地域を離れたときに、アピール権が消滅することとする。  アマチュア野球では、試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする。
【注3】アピールするには、言葉と動作とで、はっきりとその旨を表示しなければならない。
なお、ある一つの塁を二人以上の走者が通過した際、その塁の空過を発見してアピールするには、どの走者に対するアピールであるかを明示しなければならない。たとえば、甲、乙、丙の三走者が、三塁を空過し、乙が三塁を踏まなかったときは、乙に対するアピールである旨を明示しなければならないが、もしこのとき甲が空過したと誤って申し出て、審判員に認められなかった場合でも、その塁を通過した走者の数までは、アピールをくり返して行なうことができる。

中学生の試合で実際に起きた事象だそうです。試合を担当した審判団は、「タイムを要求した捕手の行為がアピールする権利を消滅させた」として守備側のアピールを認めなかったそうです。

何か特別な内規があるなら話は別ですが、上記の公認野球規則の7.10の後段のアピール権の消滅について書かれたところには、守備側によるタイムの要求がアピール権の消滅につながるとはどこにも書いてありませんし実際の運用上も規則書の通りです。守備側の都合でタイムがかかったとしても、再び投手にボールを戻しプレイの宣告をした後ならばまだアピール出来ます。

※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。

★UDC野球ルールクイズ委員会

濱野でした。
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