【201回】スクイズ・本盗の際の打撃妨害

ルール改正により、ルール・クイズ記事投稿時とはルールが変更されている場合がございます。
最新のルールをご確認のうえ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

こんにちは。濱野です。

多くの皆様から会員更新の申し込みを頂き、ありがとうございます。
会員証はまだどなたにもご送付できておりません。発行まで今しばらくお待ちください。

ピッカピカの一年生になったばかりの息子の周りではサッカーを始める子が多いようで、本人も「僕もサッカーやってみたい」と言い出しました。私が「ベースボールは?」と尋ねると「お父さんがやってるから嫌だ。。。」と一蹴されてしまいました。

スポーツというのは、自発的にやらないと楽しいものには絶対にならないので息子が楽しいと思えるものを選択してもらえば良いとは思う一方で、自分が人生をかけたベースボールというスポーツの楽しさを息子にもいつか分かって欲しいと強く思うのですが、それは私のエゴでしょうか?

さて、UDCが審判を担当している某リーグも春のシーズンが始まりました。新たに参加を希望してくれた方が3人も出て、嬉しい限りです。皆様は既にご自分の所属の団体があってそちらの試合に行かざるを得ないとは思いますが、机上や講習会の二人制ではなく、実際に試合をすることでしか身につかないものもあると思います。より多くの方からの参加の申し出をお待ちしております。

とはいうものの、このリーグも東京多摩地域と神奈川県で行われており、この呼びかけも実質上首都圏の方が中心になってしまい、それ以外の地域の方々には申し訳なく思っております。この申し訳無さから生まれたのが、下記のE-Learningです。

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クイズ201(エキスパート)

こちらも質問箱からの出題です。

最終回の裏、後攻チームが一点を追いかけています。一死走者二塁・三塁のチャンスです。投手の投球と同時に二人の走者が同時にスタートしました。これを見た捕手は一刻も早く投球を捕ろうと慌てて前に出てきました。しかしダブルスチールではなく、打者はバントの構えに入ろうとしました。捕手があまりに慌てていたので打者のバットに触れてしまいました。打者は妨害されながらも、フェア地域にゴロを転がすことに成功しました。

三塁走者は楽々生還、打球を処理した投手が一塁に送球し打者走者はアウトになりました。しかし、その間にスタートを切っていた二塁走者も本塁を陥れました。

さて、あなたが審判ならばどのような処置をとりますか?
考えてみてください。走者が三塁にいるときの打者に対する妨害ですよ。

前回の回答(ボークの送球です)

正解は
ボークのペナルティを適用し、タイムをかけて得点した二塁走者を三塁に戻し、一塁走者を二塁に進める
でした。

ルールブックを見てみましょう。8.05から抜粋です。

ペナルティ 本条各項によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、一個の塁が与えられる。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも一個の塁を進んだときには、本項前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。
【付記1】投手がボークをして、しかも塁または本塁に悪送球(投球を含む)した場合、塁上の走者はボークによって与えられる塁よりもさらに余分の塁へアウトを賭して進塁してもよい。

上記のペナルティの「ただし」以下の文章は、打者が実際にフェアの打球を打つなどした場合の規定で「送球」の場合は直接触れていませんし、【付記1】は複数の走者がいる場合が想定されているのか不明です。前回の出題はルールブックの盲点をついたものでありました。

UDCインストラクター間でも意見が割れたので、久々にマイナー・リーグのスーパーバイザー、我々の師匠のジム・エバンスに尋ねてみました。

曰く「ボークのペナルティの本文の原則の通り」だそうです。すなわち、全ての走者が少なくともひとつの塁を進めなかった以上、たとえ前位の走者が得点をしていたとしても、ボーク本来のペナルティ(ボールデッドとし、塁上の走者をそれぞれ一つ進める)を施行しなければなりません。

前回の出題のケースで、一塁走者が悪送球を利して二塁に進めば無論二塁走者の得点は認められることになります。 ※各団体・連盟において上記と違う解釈をとる場合があります。ご確認下さい。